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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその3

色々と問題があるハワイ救援軍が出撃した。艦隊を構成する乗組員も新人が多く、艦内のあちこちで罵声が飛ぶ有様だった。後半年の時間が必要であった状況だ。


航空母艦に配置されているパイロット達もEクラスが多く満足に着艦出来る者も半分に過ぎない、是から航海上で鍛えていくしかない。出撃した半数が帰還できなければそもそも戦いにならないからだ。



幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその3


昭和18年(1943年)4月12日アメリカ西部のサンディゴに集結したアメリカのハワイ救援艦隊がすったもんだがあったが、一路ハワイを目指して進発する。


だがこれらの部隊の少し離れた所には日本の潜水艦隊が左右に分かれてアメリカ艦隊を遠巻きに囲むように配備されていた。


彼らはアメリカ艦隊が探知できない水深200メートル以下で待機しているので発見されることは無い。


自動懸垂で水面下280メートルに待機している第5・6潜水戦隊司令官三日月少将は超短波通信機を海面まで上昇させ、敵艦隊出撃を本国に知らせる。


漸く出てきましたか、情報部からの報告では敵の空母機はまだ半数以上が着艦できないようです。艦長の五味大佐がボソッと漏らした。


そのようですわ、わが国では考えられないわ!”パイロット1人を1人前にするには1名当たり約300円係るそうじゃない、私の1年分の俸給より高い。


この世界では厘や銭が貨幣としてあり、100厘が1銭、100銭が1円となる。おやつのアンパンが10厘で町の定食は50~80厘で食べられる。


ちなみに私の月給は月24円だ。諸々の手当てを含めても年間で300円を少し下回る。私の俸給を上回るのはケシカラン!等はどうでもよいのであるか、


又わたくしこと三日月裕は女性である。雪風元帥の発案で優秀な女性も御国の為に尽くしましょうのキャッチフレーズで多くの女性が士官になり、将軍もいるのだ。


だから潜水艦内にも女性専用トイレとバスがあり居住区も男女で別れている。勿論仕事中は恋愛厳禁である。


私の父は裏高野12神将白異の三日月であり、私は177番目の娘になるようだ。其れ故に生まれた時から第2段階の力がある。チート娘なのだ。


私は12歳まで宇宙空間にある機動要塞で秘密裏に育てられた国家の特殊部隊の一員となり、高校・大学・士官学校18年を飛び級で9年で卒業した。


そして軍務について凡そ7年現在28歳で少将まで上り詰めていた。まだ結婚もしていなく縁談は数多く来ているようだが、潜水艦任務なのでいつ帰れるか分からない。


両親はタイムスリープで眠っている。爺やや婆や等の使用人が何時も心配していた。


ただ父親たちが決めた婚約者がいるそうだ。相手も軍人で裏高野12神将天景の銀月の156番目の息子銀月貴文というらしい。彼も特殊任務に就いているようだ。


其の内軍の参謀部位から知らせが来るだろう。こういう事は軍参謀部の魔風中将の仕事だ。魔風中将は雪風10将軍の一人で昼行燈と呼ばれるのんびりした人らしい。


軍内部の特殊部隊員の生活や暮らしを見守っていて、困った事の相談にも乗っているらしい。何しろ特殊部隊員だけでも3千万人もいるその面倒を見るのは大変だろう。


魔風中将にはB級マザーPC300万基が配下にあるのでそれらが彼ら3千万人を管理している。仕事の無い管理者の魔風は何時も寝むそうなので昼行燈と呼ばれていた。


日本の人口1億2千万の内3千万が特殊部隊で、残る9千万の内7千万が普通の人々のクローンであり、残る2千万が重要因子を持つ複製クローンである。


例えば史実で活躍した山本五十六や山口多門らの複製であり、イトコやハトコで隠ぺいしていた。大体五つ子や三つ子が多く元の本体は凡そ500万人となる。


三日月少将は敵艦隊を見送ると、航路封鎖の為浮遊機雷の架設を開始した。幅1キロ長さは5キロである。是には浮遊機雷を搭載する小型艇が活躍する。


浮遊機雷籠を後方に積み凡そ200トン水中15ノットで動く伊号潜搭載の小型潜水艇であり、ニ号潜と呼ばれ、98式50センチ魚雷を2本搭載していた。


三日月の乗る伊号707は旗艦設備を持ち二号潜2隻を搭載している。


伊号707型潜水艦 基準排水量4800トン満載排水量7500トン 水中24ノット(シュノーケル使用時)水中12ノット(電池使用時)短時間戦闘で両方使用時は5時間内で30ノットを出せる。


50センチ魚雷発射管前部8門後部4門 内上部2門は特殊魚雷発射用 150センチ又は200センチ長型特殊魚雷も干渉ポリマーを装備すれば使用できる。


10センチ長高角砲2連4基、40ミリ聖級機関砲4連8基 


偵察機4機(水上機タイプの新雲)250キロ爆弾2個搭載可又は500キロ爆弾1個 13ミリ機銃2門(両翼)2門後(後部)航続力1万2千カイリ 浮遊機雷4籠(1籠20発搭載) 


99式150センチ長型魚雷

全長150センチ 40ノットで5キロ 炸薬量600キロ 重量3トン

50センチ魚雷の強化タイプ凡そ威力は2倍になる。


1式200センチ特殊魚雷

全長200センチ 40ノットで5キロ 炸薬量1トン 重量5トン 直径70センチ


重量が増えた分エンジンを強化し搭載燃料も少し増やしている。普通の魚雷の凡そ5倍の破壊力があり、音響探知機気を積んいて、所謂ホーミング魚雷である。


特殊魚雷であり戦艦の艦底部の竜骨で爆発すれば1撃で轟沈できる可能性を秘めた大型魚雷。日本軍独自の戦略で生まれた。


一番上部にある魚雷発射管を改造して特殊魚雷を発射 出来るようにしてある。全長2メートル直径90センチまで対応できる。


量産型伊号100型潜水艦

1800トン 水上24ノット 水中10ノット 前部魚雷発射管8門 航続力5000カイリ 魚雷48本搭載 水上機1機搭載 40ミリ聖級4連装機銃4基


同型艦64隻(就航中)建造中64隻 計画中64隻 シュノーケル使用


量産型ロ号11型潜水艦

900トン 水上20ノット 水中10ノット 前部魚雷発射管4門 航続力3000カイリ 魚雷28本搭載 40ミリ聖級4連装機銃2基


同型艦64隻(就航中)建造中64隻 計画中64隻 シュノーケル使用








ここでもハワイを諦め切れない、ルーズベルトの拙速が響いてくる。占領されても奪還すればよいのだが、選挙を気にして真面な思考が出来ないのだろう。


是がアメリカ軍に余計な負担を与え、戦略的にも下策であり、戦術的には兵を消耗するだけの行き当たりばったりの策である。



日本軍は潜水艦戦術を向上させ、魚雷のバージョンを強化し、あらゆる作戦に耐えられるように工夫がみられる。既にドイツのUボートより戦力は強化されていることに日本軍は気づいていなかった。


深度200メートル以下に潜れる伊号潜水艦は世界最強なのだ!更にこの深度で魚雷発射が可能なので戦える相手はいないのであった。

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