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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその1

ミッドウェー海戦でアメリカ太平洋艦隊はほぼ壊滅した。ただアメリカには大西洋艦隊もあり、それらの主力部隊と新造艦艇が西海岸のサンディゴ海軍基地に集結する。


既にハワイのカウアイ島には日本軍が上陸し、前進基地を建設中でハワイ諸島は陥落寸前であり、ルーズベルト大統領はハワイの喪失を恐れていた。

幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその1


1942年12月下旬

日本軍は第1機動部隊と第1艦隊がミッドウェー西方まで進出し、敵の動きを探っていた。


又第2機動部隊と第2艦隊もマーシャル諸島付近で訓練しながら待機している。


ただ、情報部からの情報で敵の艦隊が出撃するのは早くて3月末、おそらく4月になるとの報告があり、両部隊は補給と休養を兼ねて本国へ一旦帰還する。


第2攻略部隊と第2護衛隊もカウアイ島の西方にあって上陸部隊を援護していた。これらも第3攻略部隊と第3護衛隊と交代して日本に帰還した。


ミッドウェー島とウエーク島には空軍の第4航空集団が分散して進出し、ハワイ諸島に夜間爆撃で猛攻を加えていた。


昨年進出し作戦任務に就いていた第3航空集団は補充と再編成の為一旦内地へ帰還していた。カウアイ島には戦闘機隊が一部上空援護の為進出していた。


日本軍には交代できる予備戦力が豊富にあるのだ前大戦では考えられない事だった。


ウエーク島に基地を持つ潜水艦部隊 第1・2潜水戦隊と第11・12潜水戦隊も内地へ補給と修理と休養で帰還していた。


代わって第3・4潜水戦隊と第13・14潜水戦隊がウエークに進出し、索敵行動を開始していた。


第一機動部隊 総司令官城島中将

第一航空戦隊 司令官青木少将(元赤城艦長)

       赤城・天城 直掩空母千歳3001,3002


第2航空戦隊 司令官岡田少将(元天城艦長)

       飛鷹・隼鷹 直掩空母千歳3003、3004


赤城級空母 

第一次改装で航空機用エレベーターを両サイドに4基に変更し、飛行甲板に2インチの装甲を張り、第一甲板と側面に8インチの装甲を追加し防御力を高めた。


動力炉には最新式のMSP-11型エンジンを搭載している。赤城級の改装前の速度は32ノットであるが、改装のために重量が大幅に増加した為少し低下した。


艦底にはバランスを取る為バルジの追加と赤鉄鋼による水中翼4基(各5千トン)を配備したため速力は30ノットに低下した。


5千トンの1型水中翼は補助推進器でもあり、燃料3千トンを搭載し1基1ノット加速するので合計で4ノット増加する


基準排水量は5万4千トンまで増加し満載排水量は6万2千トンとなる。


航空機は144機まで収容でき、予備機16機(艦戦〉を加えると160機になり、甲板待機の偵察機8機を加え総搭載数は168機となる。


最終的には艦戦96機艦爆32機艦攻32機偵察機8機を搭載する。


長10センチ連装高角砲16基 40ミリ聖級4連機関砲24基がある。


同型艦妙城と葛城が昨年10月に完成し現在訓練中である。


飛鷹級空母

第一次改装で商船エンジン部を軍艦用エンジンに交換しガスタービンも追加している。飛行甲板に2インチの装甲と第一甲板に5インチの装甲を追加した。


バランスを取る為バルジの追加と水中翼2型(各3千トン)4基を装備した。


基準排水量は3万2千トンとなり、満載排水量は4万トンまで増加した。


エンジンを軍艦用に交換したので速力は最大28ノットとなり、水中翼使用時は4ノット強化され32ノットになる。


航空機は艦戦32機艦爆32機予備機8機(艦戦)甲板に露天係止で偵察機4機計76機を搭載する。


長10センチ高角砲連装8基40ミリ聖級4連機関砲12基がある。


こちらも同型艦海鷹・雲鷹が昨年8月に完成し、ほぼ訓練も終了し3月には合流予定である。


千歳型直掩空母(旧艦名千歳、千代田、畝傍、日進)

1万5千トン 28ノット 40機搭載(艦戦32機艦偵8機)

長10センチ連装高角砲8基 40ミリ聖級4連機関砲12基


小型空母なので搭載機は零戦22型である。21型を改造しエンジンを栄3型1200馬力に交換し、最高速度を580キロまで増加させ、13ミリ機銃4基に変更している。


防御力を強化し、機首には20ミリ機銃1基(大型機攻撃用)を装備している後に30ミリ機銃に交換された。


同型艦は多数完成していて、内地で訓練又は護衛部隊で出撃中の艦もある。


第2艦隊 司令官田中中将 

戦艦4隻巡洋戦艦4隻防空巡洋艦8隻重巡洋艦4隻軽巡洋艦4隻防空駆逐艦32駆逐艦24隻護衛艦24隻


戦艦は金剛級で昭和10年からの第1次改装で4万5千トンまで基準排水量は増加した。


日本軍の戦略として飽く迄敵を日本近海におびき寄せ、主力部隊で迎撃する作戦が最も補給や物資の消耗を考えると小国日本に取って有効な戦術である。


航空機部隊の練度や戦艦部隊の砲撃の散布界を考えると最新式のレーダー射撃を持たなくとも命中率は50%前後になるだろう。戦艦対戦艦の戦いならば日本海海戦のように日本側が圧勝した可能性が高い。


この物語では水雷戦隊が大量生産した安価で小型化した酸素魚雷を使って敵艦隊をせん滅することも可能だし、シュノーケルを開戦時から装備した潜水戦隊は敵部隊に大打撃を与える力を有している。


これらを有する日本海軍はほぼ無敵の存在になれる。航空機の優位性が知られていないこの段階では何といっても戦艦の力が全てであるからだ。

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