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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 第1章 開戦編ーその9

アメリカ太平洋艦隊は一部の護衛部隊等を残してほぼ壊滅した。日本軍の次の目標はミッドウェー島の占領とハワイ諸島の占領が一番となる。


既にウェーク島基地からの夜間爆撃でミッドウェー島の航空基地や飛行場、防御施設は壊滅状態であり海軍の陸戦隊が簡単に占領する。

幻想ミッドウェー戦記 第1章 開戦編ーその9


10月21日

主力戦艦4隻が壊滅し、司令官キンメルを失ったアメリカ艦隊はパニックに陥り、残った艦隊は降伏してしまった。


日本軍は直ちに降伏した艦隊を武装解除し、小笠原基地へ一旦送り、大破しているコロラドとメインは横須賀港の異空間にある秘密基地へ送られ修理された。


降伏した敵の戦艦6隻重巡洋艦4隻も改装の為に横須賀の秘密基地に入港する。


あくまで国民や他の勢力に知られることが無いようにとの防御措置である。数万人に及ぶ捕虜は目立たない小笠原周辺の島に収容所が作られ収容された。


ゴーグル伯国の援助で地球の衛星軌道上には防衛要塞24基が配備され、8基は食糧生産、16基は太陽圏の物資から日常品から軍需物資を生産し供給していた。


其の御かげで地球は付近の星系でも強力な国力を持つ勢力に成長しつつあった。


ただ援助はするが飽く迄同一条件、同一国力・経済・科学力での戦争勝利を伯国側は求めており、未来兵器などは一切送られていない。


小笠原基地よりの夜間爆撃でミッドウェー島は攻撃を受け、19日には飛行場や施設は壊滅していたので、20日早朝に小笠原に進出していた第12海兵旅団6千名が進出し占領していた。


直ちに基地が再建され防衛の為、ウエーク島基地に配置されていた戦闘機隊が一部進出し防衛に付いていた。


輸送部隊が長10センチ連装高角砲10基と海岸線に15センチ両用砲連装10基など運び込み対空防御をも固めていく。


長10センチ連装高角砲は高度1万メートルにある航空機をレーダー連動射撃で撃墜出来、15センチ両用砲は高度7千迄攻撃で来た。


ミッドウェー島を攻撃に来たB-17、B-24等の爆撃機は戦闘機隊の迎撃と高角砲と両用砲によりほぼ壊滅的な打撃を受け、数回来襲したが以降は来ることは無かった。


更にウエークにある潜水艦の基地施設も強化され、ハワイとアメリカ本土との物資輸送を阻害し、ハワイを孤立させるため大多数の潜水艦が出撃する。


又10月25日以降ウエークに進出した空軍の第3航空集団の爆撃隊がハワイに夜間攻撃をかけ、敵の飛行場や施設に大打撃を与えていく。


11月に入り新型の4発爆撃機新撃が完成し、新たに爆撃隊が編成されウエークにも進出し、ハワイに対する爆撃を開始した。


12月に入るとミッドウェー島の基地も完成し、航続力の短い新雷はミッドウェー島基地から発進するようになる。


第2攻略部隊・護衛隊はミッドウェー島西方100カイリまで進出し、上空援護や偵察に力を発揮し、又接近するアメリカ軍の潜水艦を狩っていく。


アメリカも西部方面の海軍基地サンディゴにヨークタウンとホーネットの2空母と軽空母インデペンデンスとプリンストンが到着し訓練を行っていた。


戦艦はワシントンとノースカロライナの2隻を中心に重巡洋艦4隻軽巡洋艦3隻駆逐艦24隻護衛艦24隻護衛空母6隻が同様に進出していた。


ホーネットとヨークタウンはエンタープライズの同型艦で96機を搭載する、軽空母は32搭載し軽空母は3隻でほぼ正規空母1隻分となる。


ハワイが敵の攻撃で今や危機に瀕している。ルーズベルトはハワイの喪失を何より恐れていた。ハワイが落ちると責任追及され選挙に勝てない!


身勝手な理由で部隊が配置されていく。間もなく完成するサウスダコタ級戦艦2隻も加わる。これで40センチ砲戦艦は4隻となる。


更に大西洋艦隊所属のアーカンソンなど旧式戦艦も4隻送られてきた。


是で戦艦は8隻となり一応対抗は出来、護衛空母8隻は30機を搭載し正規空母2隻分の搭載機となり、基地航空隊を合わせれば対抗できると思われていた。










アメリカのルーズベルト大統領は焦っていた。ハワイ諸島が陥落すれば責任を追及され、選挙で勝てなくなる。現在完成したばかりのノースカロライナ級戦艦2隻とサウスダコタ級戦艦2隻を西海岸のサンディゴ基地に集結させてハワイへの援軍を急遽編成するのだった。


彼らは少なくとも半年以上の訓練が必要であったが、ハワイ陥落を恐れたルーズベルト大統領が3か月の訓練で出撃を命じる。この為更なる悲劇が起こっていく!

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