幻想ミッドウェー戦記 第1章 開戦編ーその8
いよいよ海軍にとって日本海開戦以来の艦隊決戦が始まろうとしていた。戦艦の数ではアメリカ側が10隻とやや有利であるが、練度では比べ物にならない!
これから世界最強と言われる様になる日本海軍第1艦隊の初陣でもある。こうご期待!
幻想ミッドウェー戦記 第1章 開戦編ーその8
キンメル率いるアメリカ艦隊は堂々と進撃してきた。日本艦隊何するものぞとの気概が溢れている。
日本艦隊も堂々と進撃して来る。互いに反抗戦での戦いとなり両軍は接近していく。
日本海軍はこの日の為に、この日の為に月月火水木金金の猛訓練で血の滲む様な努力を重ねてきたのだ。
最新式のレーダー射撃の命中率も80%を超えていて、土佐が10門の主砲を放てば8発が命中するこれに勝てる海軍は地球上では存在し得ない!
距離3万メートルで先頭のアメリカ戦艦メリーランドが前部砲塔2基より4発の40センチ砲弾を発射する。
だが当たらない。土佐の右前方200メートル付近に着弾し水柱が上がる。他のアメリカ戦艦も砲撃を開始する。
更に距離が詰まり、距離2万5千
再び先頭のメリーランドが土佐目掛けて今度は8門を発射する。
しかし、左前方100メートルに水柱が上がる。
更に距離が詰まり、距離2万
土佐の主砲10門が初めて火を噴いた。
数分後メリーランドに40センチ砲弾8発が命中し、大爆発を起こし二つに折れ轟沈する。キンメルも壮烈な戦死を遂げる。
2番艦加賀も距離2万で発砲する!10発の40センチ砲弾が敵の2番艦ウエストバージニアに向かい、7発が命中しこの艦も大爆発を起こし3つに折れ轟沈する。
3番艦長門が同様に8門の40センチ砲を敵の3番艦コロラドに向け発射する!
コロラド艦長デビッド中佐は前を走る2隻の戦艦が正確な打撃を受けたことから、躁舵手に達差に面舵30度と命じた!ただこちらの砲撃も当たらなくなる。コロラドも第3斉射を放った!
砲撃戦と言う物は相手の未来位置を予測してその位置に砲弾を送り込む、敵が変針した場合新たにデーターを入力しなければならない。
デビット中佐のとっさの判断は未来位置を少しずらしたが、それでも、長門の砲弾はコロラドを捉えていた。
4発が艦後方に命中し、同艦は炎上大破し、取り舵を切って一旦脱出しようとするが、機関が故障し停止してしまう。
これでは単なる的に過ぎなくなる。同艦は止むを得ず白旗を上げ降伏した。
コロラドに続くメインも少し位置がズレたので、直撃は免れたがそれでも陸奥の砲弾3発が命中しメインも機械室が破損し行動不能となり、止むを得ず降伏した。
第1戦隊の主力艦4隻が全滅すると其の後方にいた6隻はパニック状態となり、反転退却しようと全艦取り舵を切る。
しかし、優速の日本艦隊はさらに追いついてくる、逃げ切れないと見た6隻は白旗を上げ降伏した。
残る重巡洋艦4隻も如何にもならず白旗を上げ降伏する。
アメリカ太平洋艦隊はこの日ほぼ壊滅的な打撃を受け消滅したのだ。
太平洋艦隊は一部の護衛艦隊を残して本日ほぼ壊滅した。これで、太平洋の覇権は日本が握った形となる。
後はハワイの占領を果たせば、第1段階の目的は終了する。ただアメリカは大西洋にある主力部隊を派遣し、ハワイの防衛を諮るだろう。これからも厳しい戦いは続く!




