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最低な俺と最高な彼女「達」  作者: ノンフィクションかもよ?
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出会い 序章

人を好きになるのは当たり前の感情。でも俺は一人だけを好きになれない。だって、、、、モテ期到来したからだ。

「なぁなぁ聞いたか?うちに転校生来るらしいよ」

俺が教室についた途端、おはようのあいさつよりも先に中野が話しかけてきた。中野蒼汰。小学校から高校まで同じ学校で、親友的存在。いつも一緒に登下校してるし、一緒にご飯も食べる中だ。

「まじ?!男?女?」

俺はそこだけが気になっていた。福岡の田舎の方の学校に転校生は珍しかったからだ。

「あ~、男らしいよ。俺は後ろ姿見たんだけど、髪の毛短かったし。ゆずる、残念!!」

少し小馬鹿にしたような表情で蒼汰は言った。

「残念ってなんだよ(笑)まー、男でもバスケする仲間が増えるし?いいんだけど」

俺は、小学6年の時から、バスケ部をしている。蒼汰もバスケ部なのだが、部員の数が減りつつあり、高校2年の今、バスケ部は解散に追い込まれていたのである。

「まー、確かにそうだな。てかさ、俺数学の教科書忘れたんだけど、授業の時貸してくれない?」

「ばーか、お前に貸したら俺が見れねーだろ。」

俺たちはこんな学校生活を送っていた。勉強は苦手だけど、その代わり部活を楽しむ、そんな毎日だった。


「はーい、朝のホームルーム始めるぞ。みんなも知ってると思うが、うちの学校に2年ぶりに!転校生が来ました~!!!」

今日も朝からハイテンションだな。自称、「朝から男」は違うな。

どうせ男だろ、そう思いながら俺は窓の外を見ながらボーっとしていた。

「よしっ!入れ!」

一瞬の間の後に教室のドアが開いた。そこに立っていたのは、

「おい、、、まじかよ」

ショートカットの髪、白い肌、目は大きく、くっきりしていて、唇はぎゅっと結んでいて、愛嬌たっぷりのイメージがあるが、どこかクールな印象を受ける。

女だった。

待て待て、蒼汰が言ってたの確か男だったよな?そう思い蒼汰のほうに目を向ける。蒼汰はなぜか手で首を切るような動作をしている。嘘だろ、、蒼汰、ショートカットを後ろから見て男子って思ったのかよ。十数年一緒にいる仲だ。一瞬でそれが分かった。

「千葉県から来ました。平手友梨奈です。よろしくお願いします。」

落ち着いた口調で彼女は自己紹介した。

「はーい、みんな仲良くするように!解散!」

いつもより短いホームルーム。みんなが彼女に近づき話しかけていたが、俺は少し離れたところからそれを見ていた。


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