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薔薇

作者: 彩乃


あの娘は、いつからあんなになってしまったのだろう。



私がいくら止めても聞く耳を持たない。



「好きだから、愛してるから、いいの、彼が何をどう考えてようと、私が好きで愛してればいいの。」




彼女の心のごみは口から不規則に飛び出してくる。




彼が消えてから何年たったのだろうか。




長い間彼女の心に寄り添って来たけど、彼への愛は日に日に増していく。




「本当に、愛し合ってたの。絶対、絶対、絶対!」



その叫びの中の'絶対'には現実という絶対を否定する刺がみえる。




彼女の愛は美しいと思う。




美しいものには刺があるのがお決まりだ。





その刺は、何を貫くのだろう。




私は鏡を見た、血だらけの私を見た。




鏡の中の私は、想いという服を脱ぎ捨てるように唇を動かす。




「あぁ、私だったのか。」

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― 新着の感想 ―
[一言]  はじめまして、葵枝燕と申します。  「薔薇」、読ませていただきました。  ここに出てくる「彼女」は、ちょっと一途すぎる人なのかなと思いました。別れたはずの「彼」を忘れられず、未だに愛し続け…
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