プロットみたいなもの
書いてみるとだいぶ、内容に違いがでておりますが、探偵でやろうとした初期はこんな感じでした。
1主体:主人公
藤堂秋彦
2援助者:アイテム、あるいは情報、提供者。イベントのみに登場する人物
アリスとジョージ、幽霊である佐伯真琴
3敵対者:主人公の目的を妨害する者。
残留思念を食らって人間になろうと生き物を襲う悪霊
4送り手:主人公に依頼や目的を依頼する人
幽霊である佐伯真琴
5対象:事件などに基づいて主人公が探す対象。
ネコと、真琴の弟である秋人。真琴の気持ちと秋人の気持ち
6受け手:対象を送り届ける相手。4送り手の場合が多い。
真琴とその家族。思いを告げる姉弟
1
主体
2→ ↓ ←3
援助者 ↓ 敵対者
4 ↓ 6
送り手 ↓ 受け手
↓ ↓ ↓
→→5←←
対象
探偵の藤堂秋彦は仕事の帰り、雨の降る中で傘もささない女子高生を見かけたため、自分のビニールがさを無言で彼女に渡す。
次の日、傘を渡した女子高生、佐伯真琴からネコを探してほしいと依頼を受ける。(4送り手)
ネコ探しの最中、少女が男たちを次々と見えない何かに閉じ込め、球体に変えているところを目撃する。怖くなって藤堂は逃げ出す。
事務所に帰ってくると、テレビでは連続失踪事件が話題に挙がっていた。藤堂は少女のことを思い出す。
気になった藤堂は殺人現場に舞い戻るが、その場に警察官がいた。事情を聞くが要領をえないので不審に思うが、少女が突如姿を見せたかと思えば、その警察官を見えない何かで固定するとそのまま押しつぶして飴玉のようにして、最後には口に入れてしまう。
藤堂はわき目も振らず、逃走しようとするが、複数の異形の化け物に捕まってしまう。
そこに少女と白人が割って入り、化け物を消滅、あるいは飴玉に変えて藤堂を助ける。(2援助者)
ひとまず、落ち着いて話をするため、事務所下の喫茶店に入る。白人はジョージ、少女はアリスと名乗る。ジョージは宇宙人で、アリスは人工生命体。昨今急増している宇宙人による地球人密猟を取り締まる保安官だと告げられる。アリスが殺していたのはそうした犯罪者だった。
ジョージは今回のことを黙っていてくれるならば、定期的に地球人探しを依頼することを約束し、これを藤堂は受諾する。そして、藤堂には異能、いわゆる霊感に近いものがあるといわれ、それが人探しに良い影響を与えるだろうといわれる。実に覚えがある藤堂はそれを受け止める。
事務所に帰ってきた藤堂のもとに、夜にも拘らず真琴が押しかけてきていた。弟の秋人が行方不明になっているようで探してほしいといわれる。実家が金持ちで弟は将来有望だということで、報酬は色を付けて出すと約束させ、藤堂は秋人探しを始める。ジョージに連絡を居れ、情報を流す。
真琴は一緒に探すといきまいたが単独で行動させては危険そうだったのでやむおえず、自分の目が届く範囲にとどめておくことにした。
秋人を探す中で、藤堂はネコの鳴き声を聞いた。姿は見えないが、声はまた聞こえ、そちらに向かう。辻に出る。アスファルトに十本の血のあとが延びていた。良く見ると爪が落ちている。そして、血のあとは血にぬれた指の動いた後だと気づく。まるで何かに引きずられるかのようにできた長い跡。
ふと、異臭がした。そうして水の滴る音がした。何よりも、男だか女だか良くわからないヒソヒソとした話し声のようなものが、はっきりと背後から聞こえた。振り返ってはいけないと全身が警鐘を鳴らしていた。
辻に備え付けられているミラーには何も写ってはいないが、藤堂は確信していた。身体がとても重くなる感覚に襲われていく。逃げ切れないと悟った藤堂は真琴に逃げろと叫ぶ。そして振り向きざまに、銃を抜き去ると照準を合わせる。目の前には化け物がいた。予想以上に大きい球体の何か。無数の手が触手のようにうねり、口がいくつもあって笑っていたり、噤んでいたり、目がぎょろぎょろと動き回り、おぞましい臭気と耳をつんざく笑い声だか叫び声だかを挙げた。手が迫る。藤堂はまよわず発砲するが、視界は直後、暗転する。(3敵対者)
化け物の中で、目覚める藤堂は真琴がいることに気づく。そうして謝ってからどうするか考えていると、鳴き声がしてネコを見つける。探しネコだった。ネコに導かれるように、歩いていくと弟の秋人と出会う。(5対象)
真琴と秋人は喧嘩のわだかまりを解消しここからの脱出を決意する。(6受け手)
それとともの衝撃が世界を揺らす、すると暗い空間に亀裂が走り穴が空く。そこから三人は外に出ると、ジョージ、アリスが立っていた。襲ってくる化け物に、ジョージが指を鳴らす。すると、化け物に穴が空いた。次々と穴が空いていくと化け物は悲鳴をあげて反撃のため手を無数に伸ばすが、アリスが見えない何かで閉じ込めて、押しつぶし、飴玉に変えて口に放り込んで舐め始めた。
助かったことに安堵する三人。真琴は事情を話し、秋人は報酬を払うことを約束した。真琴はお礼を言って、ネコを抱えながら成仏した。
その後、藤堂はジョージからちょくちょく探偵業の依頼を受けるようになる。
ある日、藤堂はある交差点に花を手向けていた。続いてキャットフードも供えて、近況を言葉少なく喋った。
何も消えず、何も感じなかった。だが、藤堂は安心したように小さく笑ってその場を後にした。
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1雨降る中、探偵の藤堂は街中で少女を見かける。
2次の日、藤堂は町で見た少女、真琴からネコ探し依頼を受ける。
3少女アリスと殺人現場に出会う。
4化け物に襲われ、アリスに救助される。
5宇宙人ジョージ、サトーと出会い説明を受け、宇宙人が町にいること、人類は保護対象になっているが行方不明事件が増えており宇宙人の仕業からもしれないこと、藤堂自身には霊的なものを感知できる力があることをしらされる。
6真琴から弟の秋人が居なくなったので探してほしいと依頼を受ける。
7化け物と出会い、取り込まれる。
8化け物の体内で真琴と出会い、藤堂は力を使って秋人と出会う。
9真琴と秋人は喧嘩別れしたことで謝りあいわだかまりを解消する。
10ジョージ、サトー、アリスが助けにきて、藤堂と秋人は脱出する。
11アリスが化け物を倒し、吸収する。
12真琴はすべてを見届け、藤堂に礼を言って、成仏する。
13秋人は藤堂と仲良くなる。バイトというかこき使われるようになる。
14藤堂は交通事故があったという交差点に花を手向ける。ついでにキャットフードも。
導入部藤堂秋彦はしがない探偵業を営んでいる。
女子高生の真琴から迷いネコの依頼を受けた藤堂は町を捜索する。
捜索の中、凄惨な殺人現場とその場にいる少女に遭遇する。
藤堂は唖然とするが、少女は何も言わずその場を去る。翌日、事件になっていないことを知る。代わりに行方不明事件が話題に挙がっていた。
藤堂はもう一度現場に戻ると事件の痕跡の一切が消えていた。
その帰り道、秋彦は正体不明の生命体に襲われたが、殺人現場にいた少女によって助けられる。
展開部救助後、少女の拠点でジョージ、サトーと名乗る男と出会う。彼女は人類を護るため宇宙人によって作られた新人類で、二人の男は宇宙人と説明される。
光洋町は古くから宇宙人と交流があったが、近年、愛玩動物として地球人の価値があがったため密猟者が増えている。その対応にジョージ、サトー。そしてアリスが光洋町に派遣されていた。
ジョージは、近頃、地球人の失踪が増えた。ニュースにもなるだろうから、共に探してくれないかと持ちかけられ、大金を渡され藤堂は依頼として受けた。
藤堂は思念に感づく異能があると告げられる。アリスの仕事場に登場したのはそれが原因だった。危険な能力ではなく、むしろ思念を、つまり霊を探すにはうってつけだと言われる。
翌日、真琴が再び藤堂の元を訪れ、弟が居なくなったことを告げた。藤堂は昨日のことで、その依頼を後払いで受けることにする。
捜索するうちに、何かを感じ取る。迷いネコだったネコが登場すると再び藤堂を導いた。その先には、異形の化け物が居た。何も出来ず飲み込まれる藤堂だったが化け物の中で真琴と出会う。そうして、何かしらに感づき、真琴を誘うと弟と再会することができた。喧嘩別れしたことを悔やんでいた二人は、わだかまりを解消して、弟は化け物に取り込まれるが、ちょくごすさまじい揺れが襲い、壁二穴があく。藤堂は辛くも脱出する。外にはジョージが居た。そうしてアリスに攻撃を指示すると彼女は化け物を封じ込め、最後には小さな球体にする。それを口に放り込んで舐め始めた。
真琴は藤堂にお礼を告げる。そうして、成仏していった。
終結部その後、藤堂はジョージからちょくちょく探偵業の依頼を受けるようになる。
ある日、藤堂はある交差点に花を手向けていた。続いてキャットフードも供えて、近況を言葉少なく喋った。
何も消えず、何も感じなかった。だが、藤堂は安心したように小さく笑ってその場を後にした。




