対リザード
ようやく本命の登場です。
竜種との初戦闘開始!
フィリカとの打ち合わせ内容は先程と同じ。
理熾がメインでフィリカが手伝い。
しかも危ない場合に限る。
周囲の様子を窺うが特に異常なし。
相手が2体揃っているのかすら今は分からない。
探査魔法を使えば分かるだろうが、一発でばれるので意味がない。
巣穴に入るのは自殺行為でありえない。
と理熾は頭の中で方法を取捨選択をしていく。
準備として弓と矢を取り出す。
更に自分のステータス確認。
最早強敵との戦闘前の儀式のようなものだ。
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名前:ミカナギ リオ
年齢:13
職業:武神・空間使い
称号:両立者/開拓者
Lv :20
HP :1992
MP :1923 (+213)
SP :90 (-100)
筋力:691 (+31)
敏捷:675 (+22)
体力:745 (+45)
知力:995 (+56)
魔力:598 (+81)
幸運:312
所持金:304065カラド
武器
神威の護手(自動修復)
黒鎖鋼の剣(腐食耐性/切断)
黒鎖鋼の槍(腐食耐性/切断)
紅蓮鉄鋼の斧(衝撃拡散/壊滅)
士魂の強弓(属性付与/剛力/過速) New
紅蓮鉄鋼の投剣(超重量/加速)
紅蓮鉄鋼の投剣[蓄魔石](超重量/加速/結界)New
紅蓮鉄鋼の投剣[血魔石](超重量/加速/結界)New
手ごろなナイフ
防具
常盤の外套(流体/最適/適温/対刃/吸魔)
常盤の戦着(流体/最適/適温/対刃/吸魔)
戦場の健脚(流体/最適/軽量/超重/硬化/適温/吸魔)
装飾
繋ぎの指輪(空間魔法MP削減)
スキル
パッシブ
言語知識
HP回復速度上昇Lv3 (+1)
MP回復速度上昇Lv5 (+2)
武術指南Lv6 (+2)
魔術指南Lv4 (+1)
魔力感知Lv5 (+2)
魔力操作Lv6 (+1)
体術Lv10
成長力強化Lv5 (+1)
剛力Lv2 (+1)
肉体強化Lv2 (+1)
身体能力強化Lv4 (+1)
状態異常耐性Lv5 (+1)
必要経験値減少Lv3
MP消費減少Lv3 (+2)
魔力増幅Lv2 New
頑堅 New
直感 New
アクティブ
空間魔法Lv3 (+1)
罠士の目
魔闘技Lv2 (+1)
索敵Lv2 (+1)
隠密Lv3 (+1)
解析Lv3 (+1)
隠蔽Lv2 (+1)
ユニーク
武神Lv3
・武器の心得(全武器装備開放:パッシブ)
・戦技の極意(全武技使用開放:アクティブ)
・二刀流(同系武器同時使用) New
スキル取得Lv5
・SPを消費してスキルを取得できる
-消費SPが100以下のものから選択出来る
-ユニークスキルはSP10以下に限る
業
虚弱化Lv2 (-1)
備考
討伐ランクE
ステータス開示拒否権
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スキルが軒並み上がっているが、体術は上がっていなかった。
流石にLv10にもなると上がりにくいのかもしれない。
その他は順調にLvを伸ばしている。
後気になったのは武神の二刀流。
同一武器同時使用から、同系武器同時使用にこっそり変化している。
『New』の表記が無かったら見逃すところである。
意味合いとしては今までは『同じ短剣』だったのが、これからは『似た短剣』で良いという事だろうか。
とはいえ、微妙に使いにくいので放置である。
それにしても「装備が充実したなぁ」理熾は感心する。
気が付けばたった一人で7種類の攻撃手段がある。
投剣に関して言えばそれだけで3種類もだ。
数人分以上の装備を一人で抱えていると思うと恐ろしい。
後、初期装備(?)の手ごろなナイフが浮きまくっている。
一応(弱いけど)神仕様なので捨てては居ないが、単に素材剥ぎ取り用としての役目しか担っていない。
そろそろ捨てる算段をつけた方が良いかもしれない。
資料とフィリカの話によるとリザードは単に物凄く固いトカゲとのこと。
火を噴いたり遠距離の類は無く、強靭な肉体での物理戦闘のみで獲物を狩る。
理熾としては下手に魔法やブレスを使われるより余程くみしやすい相手である。
よくよく考えれば「魔法士と戦ったことがないな」と思う。
何があるか分からないので対策を立てておかないと危険だと心に刻む。
そもそも物理が効かない相手が出た場合、理熾の戦力は全くの無力だ。
弓が辛うじて属性付けられるが、今のところ火すら起こせない理熾には属性も付けられない。
そうしてステータスや装備確認などの戦闘準備を終える。
この間10分ほどだが、やはり巣穴に動きはない。
弓と矢を取り出して巣穴に向ける。
当れば御の字、当らずとも巣穴で戦うより遥かにマシである。
先程の探査魔法から1時間ほど。
出来れば1体ずつ戦いたい。
理熾は運を天に任せて矢を放つ。
さぁ、開戦だ!
放った矢は外れること無く100m先の巣穴に飛び込んだ。
手傷を負わせられれば良いが、そんなもの竜鱗を持つリザードに刺さるとも思えない。
これは単なる牽制…いや、呼び鈴だ。
矢を放って数秒後、「ずるり」とトカゲが這い出した。
残念なことに体長5mと6m程の2体が揃っていたらしい。
ワニとトカゲを足してさらにゴテゴテと装甲を付け足した感じ。
竜種だからか、見た目がワニだからか。
本能的に足が震えるが気にしない。
鈍重そうに見えるが、その分物凄く固そうである。
しかし理熾は一つ思い当たる。
…今更だけど。
ワニって40km/hくらい出るんじゃなかったっけ?
というかアレに似てる。
モン○ンのティガ○ックス。
羽無いけど。
と。
特に瞬発力に特化していたように記憶している。
とはいえ、ここは地球では無いのだから、似ているだけで同じ系統とは限らない。
リザード達はすぐにこちらを捉えたらしく、顔を向ける。
ステータスを開く時間も惜しく、すぐさま矢を番えて狙い打つ。
先程岩石兵に穴を開けた魔力付与つき《二の矢》、《影矢》の4連射。
狙いは小さな方の右前足の関節で、機動力を潰す。
竜鱗の余裕からか、躱す素振りも見せない。
だがその余裕は身を滅ぼす。
4連射された矢はゴーレムと同じように狙い違わずにリザードの関節を砕く。
「ギュアァァア!」
と関節を砕かれたリザードがやかましい叫び声を上げる。
むしろゴーレムを貫通する威力なのに竜鱗を貫けないとは流石竜種である。
しかし弓での攻撃が通用するなら、遠距離戦闘が一番安全という判断を下す。
命のやり取りをしているのだ。
わざわざ『相手の領分』で戦う必要など無い。
初撃で小さい方の防御を貫通したが、大きい方は無傷のまま見た目に反して凄い速度で突進してくる。
想像よりもかなり早い。
となれば離れすぎてはフィリカに攻撃が向くかもしれないし、何より逃げられかねない。
走って追いつける距離までしか離れられないので、約100mの現在の距離以下でしか戦えない。
欲を言うなら50m以下の方が好ましい。
後数秒で接敵するが、それよりも今は小さい方の足を完全に潰すべきだ。
やれる時に、確実にやるのが生き残る術である。
理熾は突っ込んでくる大きい方に向かって、空間魔法で瞬時に空中階段を作り出して前に駆け出し立体的に躱す。
足場は速度と強度重視の一時的なもので、通り過ぎたら魔力が解けて足場が消える。
気にせず走り、小さい方との距離を40m程詰めて再度魔力付与付き《二の矢》、《影矢》の4連射を右後ろ足の関節に叩き込む。
攻撃を受ける度に「グギャァ!」と一際大きな鳴き声を上げる。
結果を確認しないまま足場を突っ走り、残り20m程で踏み切って空中で改めて番えて更に4連射。
今度は反対の左後ろ足を撃ち込む。
これだけやれば少なくともあの場からは動けない!
自由落下中に弓を仕舞いつつ槍を抜き放つ。
その際に基礎武技、《刺突》の上位互換である《痛穿》を使用する。
落下速度と全体重を乗せた武技はリザードの眉間の少し下の鼻筋(?)と下顎の竜鱗を貫通して地面に縫い付ける。
眉間まで距離が足りず仕方ないから口を閉じさせようと思っての槍ではあったが、竜鱗を貫けたことに驚きである。
竜鱗ってめっちゃ固くなかったっけ!?
凄い抵抗はあったけども突き刺さったよ!?
改めてフィリカの腕に感心する。
今のところ、この黒鎖鋼の槍が刺さらなかったことがない。
3つの足を砕かれ、口までもが地面に縫い付けられた状態でジタバタ動くリザードの頭に立ち、大きい方を睥睨する。
ワニの類ならこれで口も開けないし動けないはずだが魔物なので確信は無い。
この間わずか5分程度。
圧倒的な戦闘力に大きい方がたじろぐ。
この機を見逃さず、ステータスを読み解く。
足元の小さい方はほぼ無力化しているので今はもう必要ない。
大きい方だけをさっと覗き見る。
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種族:蜥蜴竜 亜種
Lv :39
スキル
パッシブ
頑堅Lv5
硬質化Lv5
身体能力強化Lv3
肉体強化Lv5
アクティブ
部位強化Lv5
瞬発Lv3
魔闘技Lv5
ユニーク
竜鱗Lv3
増殖
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ステータスを開いた瞬間に驚く。
亜種!?
ハイオークと同じ!
亜種な癖に頻度が高いよ!!
と驚く。
だが事実は変わらない。
【瞬発】と【増殖】は知らないスキルだ。
特にユニークの【増殖】の方が気になるが、見せ付けられても困る。
『相手に何もさせない』のが最善の戦闘なのだから。
とにかく足元の小さい方を倒してから対処しようと動こうとした瞬間。
ピリリと背後の巣穴の方から【直感】の警告が走る。
しかし大きい方と睨めっこ中なため、振り向く訳にはいかないので、フィリカに「後ろお願いします」と呟いて任せる。
フィリカであればそれだけできっと聞いてくれるし、察してくれる。
背後で何があるかは知らないが、今は目の前の大物だけに集中すべきだ。
いつまで大きい方が睨めっこに応じてくれるかも分からない。
その上睨めっこをしていても状況は悪化するばかりだ。
リザードの回復力がどの程度か分からないが、時間が経つほど体力は回復する。
何せこれだけあちこち壊れた身体で動いているのだから。
小さい方の頭は立ってる(【体術】で姿勢制御全開中)ならまだしも走れない。
だから空間魔法で前方に足場を築きつつ空中を駆ける。
行き掛けの駄賃とばかりに槍も亜空間に回収する。
余り使いたくは無かったが、小さい方の頭上を通り抜けざまに旧式投剣を頭に2本投射して完全に黙らせる。
確認はしない。
これで生きてたら槍は貫通するはずがない。
小さい方を殺されたことに気付いたのか、激怒しているらしい。
瞬発力が凄まじくある上に早くて固い。
今更ながら無茶苦茶な生物である。
完全に前衛の天敵だ。
盾職が止められるかどうかも怪しいレベルだ。
それらの特性を全て無視して瞬殺したのは相手の能力値が高すぎるからだ。
こちらが圧倒できるなら、訓練場の様にあえて『相手の土俵』で戦ったりもする。
だから圧倒できない相手なら理熾は土俵に上がらない。
近距離での戦闘は自殺行為だと判断して新型投剣[蓄魔石]型を勢い良く近付くリザードに向けて発射する。
空中に居る理熾の位置からさらに上側からの投射である。
先ほどの光景を見ていたからだろうか。
発射する瞬間には致命傷を避けるように射線をずらす辺りは流石である。
今までなら確実に『ただの手痛い攻撃』で済んでいただろう。
しかし今は違う。
ただただ貫通性のみを追及していた投剣に刻まれた結界を、直径3mの規模の円平面で起動する。
衝撃緩和や、吸収等の余分な物は存在しない。
最も簡単で出が早く、しかも余裕分を全て強度に割り振った特化型の結界がリザードの上っ面に直撃する。
投剣の結界は直撃した瞬間に「ガシャン!!」というガラスが割れるような音を立てて崩壊する。
しかし十分に威力を伝えたらしくリザードの頭が地面に叩き付け、跳ね上がる。
結界での打撃がほとんどの威力を殺いだのだろうが、それでも投剣は止まらずにリザードの額部分にコツンと当る。
要、研究!!
理熾はそれだけを思って駆ける。
あの巨体を慣性ごと叩き潰したのだから恐ろしい。
たかだか8kgの質量なのに、速度が伴えばやはり威力は跳ね上がるのだろう。
しかし所詮は打撃。
身体に響いたかも知れないがそれだけだ。
今のバランスを欠いた状態の間に倒してしまいたい。
角度的に狙えないので亜空間から矢を発射して目潰しに掛かる。
支給品の弓で放った矢は柔らかいはずの眼球にすら刺さらないことを思うと、やはり強度はかなりのものなのだろう。
手札を無駄に消費するだけと判断して、足場を作ってすぐさま迂回。
弓を取り出し、亜空間から矢を番え、魔力を装填しつつの4連射を急所たる目に叩き込んで左目を完全に潰す。
視界の半分を暗闇で塗り潰された恐怖のためか、それとも単に痛みのためか。
「ギュアアァァァアア!」と鳴きながら暴れまわる。
危険すぎると判断して距離を開ける。
やはり銘持ちである【士魂の強弓】はかなり強力らしい。
流石は『ハイオークの威力』だと改めて関心する。
その間にも自分のHPとMPを確認する。
あれだけ足場を作ったにも関わらずMPの消費は思ったよりも少なく、7割強残っている。
通路型ではなく足場型で飛び石感覚で作ったのが功を奏したらしい。
反面、HPはダメージを受けていないにも関わらず9割を割っていた。
やはり動き自体は理熾が出来る上限を超えているらしい。
「筋肉痛こわいなぁ」とか思っていると、
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告)アクティブスキル【限界突破】を取得しました
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「は?」
スキルを取得してしまった。
お読み下さりありがとうございます。
理熾のユニーク【スキル取得】での取得がほとんどで、今回のように『習得』するのは初めてです。
そりゃするよね、って感じのスキルですが。




