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神様のおねがい  作者: もやしいため
第三章:始まりの街
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初心者研修を終えて

初心者研修は終わり、ようやく理熾は討伐者デビューとなります。

まぁ、研修しなくても依頼こなしたいりは出来るのですが。

今回は改めて自分を見つめています。

※若干言い回し等に手直しいたしました(3/4)

初日の工程が終わってからは、朝は勉強、昼以降は戦闘訓練である。

勉強に関しては討伐者としての知識と装備を教わったのだが、戦闘訓練は単なる殴り合いだった。

ただただ悪いところの指摘を受けて転がされるのみだ。

しかもさらに酷いと思った事は回復職(ヒーラー)を用意しているところだった。

いくら疲労しても、怪我をしても、回復されて殴り合いである。

「何て肉体言語の世界だ!」と理熾が爆発しそうになったのは仕方の無いことだろう。


ちなみに研修生・講師含めての実戦組み手の結果だが、結論から言うと理熾は弱かった。

初戦の相手である、センガは運が良すぎた。

センガが侮っていたことと、偶発(まぐれ)的に空間魔法は発動したこと。

何より思考停止した状態で無我夢中で行動したことが全て上手くいった結果だった。


スキルという点で言えば研修の参加者(講師含めても)は理熾は他者を圧倒する。

能力という点で言えば低く、戦闘者としての心構えで言えばそもそも出来てすらいない。

何度センガに「目を瞑るな」と言われたことか。

戦いの恐怖を克服し、戦闘を行うという領域に踏み込めない。

そもそも物理的な争い(喧嘩とか)は日本ではできない。

やった瞬間に裁判沙汰に発展するのだから、殴り合いなど簡単に出来たもんじゃない。

そんな歪な平和な世界から来て、いきなり殴り合え、殺し合えとか言われても簡単に出来るはずも無い。


といった野蛮な研修が終わりを告げ、ようやくあけみやへと帰ってきた。

時刻は夕方を回った辺りである。


「ただいま、セリナさん」

「あら、リオ君お帰りなさい。

 研修はどうだったの?」


「大変でした。

 もうこの一言に尽きるかと」


何ともげんなりした雰囲気で答える理熾。

外傷はないのだが、ことごとく疲れている感じがする。

ようやく開放されたことに対する実感が出てきたようだ。


「そ、そう…ご飯でも食べる?」

「はい、いただきます。

 やっぱりあけみや(ここ)の食事は別格ですね。

 研修で食事が出ましたけど、残念でしたよ?」


無料(ただ)なんですけどね、と理熾が笑う。


「そういってくれると嬉しいわ。

 それじゃ今日のオススメでいいかしら?」

「はい、是非!」


そうしてスフィアに来てからの日常といえる場面に戻ってきた。

とはいえ、あけみやで生活したのは研修期間と変わらないのだが。


言うまでもないことだがその日の夕食は大変美味しくいただいた。

そしてお風呂へ入って部屋に戻るなり寝てしまった。

疲れきっていたようだ。



翌日、朝食を終えると部屋にこもって理熾は色々と考えをまとめていく。

というのも研修期間中は勉強も含めて最初のクラス選択以外、本当に時間が無かった。

常に何かに追い立てられるかのような詰め込み教育と、戦闘訓練(殴り合い)

どう考えても常軌を逸している。

そんな最中に販売された初心者セットは、考えるまでも無く買っていた。

実はこれが研修費用だったのではないかと、今になって思っていたりもする。

ちなみに2000カラドと高額で、当初の理熾では100%買えない金額だったのだが、潤沢なる【神託】報酬にて支払ってしまった。

無駄遣いだったかかもしれないが、理熾に買ったことに対する後悔は無い。


 クラス選択時の【神託】報酬が凄かったんだよねぇ。

 SPは勿論、カラドに装備…って、装備受け取ってないじゃんか。

 うわぁ…ホントまさかだよ。

 せっかく手に入れた装備を身に着けないで殴り合いとか…。

 あぁ、でもその時はまだ亜空間開けなかったから仕方ないか…。


そう思いすぐさま武神クラス解放報酬の【神威の護手】、空間使い(ディメンショナー)クラス開放報酬の【繋ぎの指輪】を受け取り装備する。

【神威の護手】の見た目は洋風甲冑の手甲部分を装備している感じか。

手甲部分の丸みの部分は、蛇腹の様に組み合わさって稼動域がある上に反りが付いており、衝撃を受け流す、発散させるような機構らしい。

やはり金属を使用しているので重いが、殴って良し、受けて良しの優秀な防具であり、武器だった。

ついでに皮製の手袋(グローブ)並に動かしやすいため、【神威の護手】を付けたまま他の武器を持ったり、手作業まで出来る。

さらに整備不要(メンテナンスフリー)の代名詞、自動修復(セルフヒーリング)まで付いているのだからありがたい。

難点を挙げるなら最高位の武神クラスの報酬としては攻防共に弱い気もするが、今の村人装備の理熾にはこの上なく素晴らしいモノである。


【繋ぎの指輪】は亜空間を開く際のMPコストがゼロで、なおかつ空間魔法使用時にMP消費を下げる効果を持つ。

空間使い御用達と言えるだけの能力を持っている。

「売ったら結構な金額になりそうだな」と思ったりもする。

空間使い自体が少ないので売れそうもないし、今のところ売るつもりは無いが。


 さて、スキルはこれからどうしようかな。


そう思いながらステータスを開く。


---+---+---+---+---+---+---+---+---

名前:ミカナギ リオ

年齢:13

職業:武神・空間使い(ディメンショナー)

称号:両立者(ダブルスタンダード)/開拓者(エクスプローラ)

Lv :2

HP :621 (+213)

MP :550 (+40)

SP :70 (-5)

筋力:142 (+6)

敏捷:131 (+5)

体力:143 (+5)

知力:252 (+6)

魔力:61 (+8)

幸運:10

所持金:24500カラド (-2000)


武器:神威の護手(自動修復(セルフヒーリング)) New

  :手ごろなナイフ

防具:布の服

  :運動靴

装飾:繋ぎの指輪(空間魔法MP削減) New


スキル

パッシブ

言語知識

武術指南Lv3 (+2)

魔術指南Lv2 New

魔力感知Lv3

魔力操作Lv5

体術Lv9 (+1)

成長力強化Lv3 (+2)

身体能力強化Lv3 (+2)

状態異常耐性Lv3 New


アクティブ

空間魔法Lv2 (+1)


ユニーク

武神Lv2

 ・武器の心得(マスターウェポン)(全武器開放:パッシブ)

 ・戦技の極意(バトルマニア)(全武技開放:アクティブ)

 ・二刀流(ダブルフォーム)(同一武器同時使用) New


スキル取得Lv3 (+1)

 ・SPを消費してスキルを取得できる

  消費SPが30以下のものから選択出来る

  ※ユニークスキルを除く


(カルマ)

虚弱化(アビリティロスト)


備考

 討伐ランクG


---+---+---+---+---+---+---+---+---


殴られ、体力が尽きかければ回復、HPが危険域に入れば回復というのを3日繰り返していたので、HPの伸びが半端ない。

安全圏での養殖とはいえ、こういう力ずくでのブーストは出来ればやりたくない理熾。

現代っ子の理熾としてはどうせなら楽にとんとん拍子に向上したいものである。

それにしてもスキルに対してのLv、装備が余りにもちぐはぐ過ぎる。

武神クラスなのに布の服とは…未だに周りからは村人Aにしか見られない。


 研修中に辛うじて追加で取れたのが魔術指南と状態異常耐性。

 魔術指南は空間魔法のためで、まだ全然だからLvも低い。

 んで、状態異常耐性は完全にカルマ対策。

 というよりは、カルマの状態異常でLv上げ中。

 いつでも何処でもどんな状況でも僕の状態異常耐性はカルマのお陰でフル稼働なので、既にLv3にまで上がってる。

 成長力強化の効果もあるだろうけどね。

 

 にしても…スキルの上がり方が尋常じゃないなぁ…。

 成長力強化自体も対象が多すぎてサクサク上がるし…。

 というか、武神のLv2があっさり出てるんだけど。

 誰だよ、誰も取ったこと無いとか言ったの。


などと突っ込みを入れていく。

スキル取得もLv3に上がり、開放制限が緩和された。

これを期に新たなスキルを、と思うも考えさせられる。


 うーん…前みたいにSPが無くてじゃなくてあって迷うって贅沢だけど決められないなぁ。

 今思い当たるのいくつかあるんだけど、全部取るわけにも…って、必要経験値減少(SP30)が取れる!


すぐさま取る。

これですぐにでもレベルが上がるだろうとほくそ笑む。


 ついにLv2(2歳児)卒業だ!

 って…あれ?

 今まで気にしてなかったけど、ギルバートさんはLv1って知ってるよね?

 …思い返せば、不思議な物言いだったなぁ。

 Lv1と年齢を見比べて頷いていたし…。

 もしかして…いや、だからこそ宿が無料なのかな?


今更ながらに思い至る。

抜けていると言われればそれまでなのだが、世界の常識をわざわざ他人から教えられることは無い。

研修の際にたまたま知っただけなのだから。


 ぁー失敗したなぁ。

 というか、ついでに中央受付のカード発行者も知ってるのか。

 うーん…ギルバートさんは今度会った時に話すとして、ギルドは良いか。

 きっとどうにでもなるし。


結論の出ない疑問は棚上げしておく。

ずっと考えていてもしんどいだけだからだ。

そんなことよりも考えることがある。


 横道にそれちゃったな。

 とにかく、僕の能力は正直高くない。

 ついでに言うとせっかくのクラスも僕が使うから宝の持ち腐れだ。

 一応研修最後の方には少しは攻撃を捌けるようにはなってたんだけど、それでもダメ。

 先手必勝を取るために索敵系とか、隠密系とか取るほうがいいかな…?


戦闘行為(殴り合い)が弱いなら、そもそも相手に攻撃をさせないという究極の選択肢を最初に持ってくる辺りが理熾である。

確かに索敵・隠密能力で勝るなら、初撃は理熾のものである。

しかしそれは戦闘に持ち込まれたら負けるという意味でもある。

いつかは克服しなくてはいけない。


 せっかくのSPも方針が決まらなかったらただの貯金だなぁ。

 HP・MP回復とか取ったほうが良いかも…?

 まぁいっか、回復するほど使わなかったら意味ないし。

 とにかく一度討伐依頼をやってみよう。

 ゴブリン系なら良かったんだっけ?


とりあえず一度ギルドに行き、内容を確認してから出発すると今日の予定を決める。

そうと決まれば即座に行動である。

お読み下さりありがとうございます。

遅々として進まない話ですが、スフィア内での時間はまだ1週間ほど。

それを思うと理熾の成長速度は異常の一言です。

気長にお待ち下さい(‘‘

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