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神様のおねがい  作者: もやしいため
第三章:始まりの街

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熟練度の上げ方

スキル考察ばかりで申し訳ありません。

この辺り、まだ理熾が理解していないので割と必死に考えています。

疲れ切って眠いはずなのに良く頑張る子供です…筆者ならまず寝てますね。


10/1訂正

食後の幸福感の中、部屋に戻る。

幸せとはこういうことを言うのだと実感する。

食事とは、まさに生命の根源である。


本日の営業は本当にこれで終了だ。


 しっかり運動したし、お風呂に入ってご飯も食べた。

 余は満足じゃ!


とはいえ、気になるのは自分の能力値である。

余りの疲労で森を出てからここまでステータスを確認なんて頭になかった。

それ程まで疲弊していたのだから仕方ない。

ちなみに今も大概眠い。


 もしかするとレベルも熟練度制を取っているかもしれないよね。

 歩いただけとはいえ、過酷だからなぁ…。

 レベル上がってればいいけれど。


とステータスを見る。


---+---+---+---+---+---

名前:ミカナギ リオ

年齢:13

職業:なし

Lv :2

HP :105 (+10)

MP :41 (+6)

SP :0

筋力:23 (+1)

敏捷:21 (+1)

体力:26 (+1)

知力:41 (+4)

魔力:7

幸運:7

所持金:600カラド


武器

手ごろなナイフ


防具

布の服

運動靴


スキル

パッシブ

言語知識

武術指南

体術Lv2 (+1)

成長力強化

身体能力強化


アクティブ

なし


ユニーク

スキル取得Lv2

 ・SPを消費してスキルを取得できる

  消費SPが20以下のものから選択出来る

  ※ユニークスキルを除く

備考

 討伐ランクG


---+---+---+---+---+---


「え…?

 ちょっと、ありえないんだけど…」


と思わず呟く。

それも仕方が無い。

何せ前回ステータスを見てから、まだ1日ほど。

なのに1割ほど能力が増えている。

たかだか『森を歩いただけ』で。


 って、【体術】もレベル上がってるよ!

 何これ…気持ち悪いほど順調だよ?!


と、叫びそうになるのを心の裡だけで納めた。

そう思うのも無理は無い。

熟練度というのは、まさに『使用頻度』である。

【剣術】などで言えば剣を振っている時間、剣で戦っている時間が熟練度の上昇に繋がる。


確かに最初は簡単に熟練度は上がる。

剣を振り回しているだけでスキルを得、さらに振っていると熟練度が上がる。

型を覚えては上がり、効率的に扱えると更に上がるし、実践を経るともっと上がる。

そして一定値を超えるとLvが上がる。

また、Lvが上がるごとに基礎的な動きでの熟練度は得られなくなっていく。

正確に言うなら得られる経験値は変わらない。

しかし必要な経験値は格段に上がっていくので、基礎的な動きだけでLvを上げるのは難しい。


それにしても。

スキルを得るだけでも半月は必要で、Lvを2に上げるにも1ヶ月を要する。

しかも天才でこのペースなのだ。

でなければ剣術道場なんてすぐに廃れてしまう。

だからいくら最初の頃は熟練度が上がりやすいとはいえ、一日でレベルが上がるなんて事はまずありえない。

なのに今、まさにそんな『ありえないこと』が起こっている。


 これは明らかに異常だと思うんだけど…。

 本と全然違うけどなぁ。

 まぁ、僕にとってはありがたいから良いか。


理熾が知っている内容は実感でも、人伝でもなく、資料のみ。

しかし本とは万人が読むための物であるため、十分に信用できるものである。

気になるのはそこだ。

本…資料が余りにも状況と違いすぎる、というのはおかしな話だ。

全世界規模で派遣業を行っているギルドにおいて、資料の不備は致命的である。

間違いがあってはならないとまでは言わないまでも、間違っている資料によって死者が出ないとも限らないからだ。


 ただまぁ…僕が持つパッシブ系って基本的に能力強化系しかない。

 【成長力強化】と【身体能力強化】は天性のモノだから成長度合いが読めないとしてもおかしくは無い。

 けど…それにしたってなぁ。


そう、【成長力強化】や【身体能力強化】は『習得するタイプ』のスキルではない。

生まれた時から備わっているか、ひょんなことから手に入るタイプのスキルなのだ。

名前から効果が分かるのだが、こんなものを『習得する』のはほぼ不可能だ。

習得するには『成長力』や『身体能力』がどういうものかを理解する必要があるし、理解した上で『強化の方法』を知っていなければならない。

こんな人間の根幹に関わるようなスキルを理解できるはずも無い。


よって偶然にも、成長後に習得することも稀にあるが、基本的には生まれつき。

この辺りはまさに『才能』と言い換えてもいいだろう。

そんな訳で取得者は限られる上に、『似たようなスキルが重複する』なんてのはまずない。

普通は一つのスキルに集約されるのだから。


 だからこういう系はまず一人でいくつも持てないし、説明も詳しく無い。

 才能って言葉で括られてるだけだからね。

 なので答えが無いから予想するしかない。

 で、予想としては【武術指南】、【成長力強化】、【身体能力強化】がそれぞれ効果が重なってる。

 この3つが重複して【体術】を強化したんじゃないかな。

 ということは…『スキルの効果は重複する』ってことで決定かな。


 まぁ、その辺は決まったとしても…森歩きもハードすぎたのかなぁ?

 やっぱりたった一日で、って思うとなぁ…?


ちなみに【体術】もかなり特殊なスキルである。

何故なら、身体を動かして攻撃・防御といった身体の動きをしてしまうと【格闘術】が発現するからだ。

しかも困ったことに、【格闘術】を取得するとそっちのスキル補正が付いてしまう。

要は似たような動きをしても『【格闘術】として処理される』ために【体術】が発現しないというわけだ。


となると、方法は限られてくる。

目的も無く無駄に基礎体力を付け続けるか、【体術】本来の意味である『身体を効率良く動かす事』を思いながら日常を過ごすかだ。

ご理解いただけると思うが、前者はただただ面倒だ。

才能があっても半月、無ければ年単位なのでかなりきつい。

身体を鍛えることだけが目標、というのはスフィアでは完全な『道楽』だからだ。


そして後者はそもそも『体術を目標として動く』事でしか得られない。

【体術】…ひいては【格闘術】自体が『弱い』とされているにも関わらず、そんなことするのは変人(・・)だ。

敢えて武器を放棄し、生身で敵前に出るのだから。


このように【体術】所持者はどこかおかしい。

いや、単にスフィアの常識から外れている。

だからこそ常識外れの『英雄』が勤まるのかもしれない。


何にせよ、【体術】を得るのはほとんどが偶然である。

例えば英雄達のほとんどは、無駄にハッスルして走り回ってるような子供だった。

要は子供の内の、無邪気な期間に『やたらに動き回る』というのが一番簡単な【体術】の取得方法なのだ。

目的もただ走るだけ、飛び跳ねるだけといったように身体の動きをメインに据える。

逆に大人になるとどうしても『効率良く戦う』という思考になってしまうからだ。

何せ『戦うための技能』なのだから。


少数しか扱わず、何よりも扱えない者が多い【体術】は不明な点が多い。

なのでこれだけの成長率を見せても何ら不思議は無い。


 というか、【体術】に目が向いてたけどこっそり能力値上がってるよね。

 今日一日で色々上がりすぎて怖い…。

 何事も無ければ明日も頑張ろう。

 ギルド行ける体力残しておかないとなぁ。


そう思って本日の一人反省会は終了する。

というよりは、眠気による意識のシャットダウンが行われたからだった。

次の日地獄を見ることも知らずに。

お読み下さりありがとうございます。

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