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Arkadia Spirit  作者: アマルガム
第一章 少年は舞台へ、歯車は揃いゆく
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第十五話 ほとんど説明になりました

ほとんど説明になりました、最後の方に少し会話があります。


 プレイ開始5日目〜。いやあ2日目は色々あったなあ。すごい強いプレイヤーと会うわ虫が厄介だわトップレベルのPKに絡まれるわ大変だった。3日目はなんと2日目の素材集めのおかげでレベルが30に到達、遂に2次職になる条件を満たすことができたのである。2次職は総じて指定の1次職をメインジョブもしくはサブジョブにセットし、レベル30になると就くことができる。すなわち一回レベル30になれば他の系統のジョブにしたいときは2次職から始めることができるのだ。3次職からはレベル60に到達とジョブごとに何かしらの条件を満たす必要がありレベルを上げるだけでは就けないようになっている。4次職、つまり最上位職業ともなると3次職よりはるかに難しい条件を満たす必要があり、ショウも初日からプレイしているのにも関わらず未だに満たずことができずにいる。大抵は特定の行動を規定回数行うと言った物だそうだが、その特定の行動を成功させる難易度がとても高いらしい。なので最上位職業に就いているアポロさんやカリファはプレイヤースキルがとても高いということが分かる。レベル条件は90でショウは88とまだ満たしていないがそれは時間の問題なのでやはり条件がとても厳しいのだろう。

 ちなみにジョブ関係の操作は全ての町にある教会の敷地内でできるので運が悪いとプレイヤーでごった返していたりする。俺が行った時は割と空いていたのでスムーズに2次職へとなることができた。まあスムーズも何も教会に行くと専用ウィンドウが表示されてそれを操作するだけなんだが。おかげでステータスに補正がつくようになり、ジョブスキルも手に入れることができた。普通のスキルも使えるようになったことにより戦闘の幅が広がったと言える。分かっている人もいるかもしれないが1次職は補正もスキルも無いほぼフレーバージョブである。魔術士などは魔法などがあるがスキルはないのでほぼ同じだろう。

 そして俺が就いたジョブは剣士系派生刀特化2次職業『武士』で、まあ刀関係の職業あるのは見ての通りである。教会で武士になるって面白いな。3次職は『侍』、4次職は『刀王』となっているが……刀王はまだ良いが、武士の次が侍か、詳しい意味を知らないから順番はこれで良いのだろうか?まあ深く気にしないようにしよう、同じモチーフによってもゲームによって全然違う解釈だったりすることはざらにあることだ。リヴァイアサンとか竜だったり魚だったりするからな……話を戻すと装備出来るのは一部を除いて刀のみに限定されるが、基本的にジョブとはそういうもので、例外としてはカリファが就いている戦士系統だが1種類の武器にこだわると攻撃力が高くなるだけで、スキルもデメリットとして耐久値が削られたりするものが多く他のジョブの2番煎じになってしまう。だから状況によって適した武器に変える判断能力と、それを使いこなせる実力が必要である。カリファもクワガタ相手だとゴツい大剣使ってたし。

 ジョブの話はこの辺にして4日目は簡単に言うとソロで素材集めやクエストをやっていました。といっても行ったことのあるフィールドを適当に回っていただけで、集めた素材もほとんど売り払いポーションなどの消耗品に変わったけど。

 クエストはギルド……ファンタジー系ラノベに出てくるようなものではなくリアルでいうハローワークのようなもので、住民の簡単な依頼や日雇いの仕事などが受けられる。プレイヤーのちょっとした金銭源となっており、ネタなのかドブさらいの依頼も実際にできるらしい……割とするやついそうだなこの依頼。割とPKの一件で疲れていたのか3、4日目は大した時間をゲームに使っていなかった。その代わり高校の事前課題が進んだから結果オーライ、大した内容じゃなかったけどあれ半日で終わらせたコトネさんすごいな本当。そんなこんなで色々あったがまとめとして俺のステータスはこうなりました。


Name:コウ 

Level:33

Main job:武士

Sub job:剣士

HP(体力):10000

MP(魔力):300

SP(技力):700

STR(筋力):700(735)

VIT(耐久力):400(+50)

AGI(敏捷):950(1045)

DEX(器用):700

INT(知力):100

LUC(幸運):150


スキル

ジョブ:【抜刀】【朧流し】

汎用:【鑑定Lv.1】


Exスキル

貫牙剣(アウラ)


武器:黒刀二号

所持金:10045680G


称号:[Exモンスター討伐者][駆け出し探索者]


 いやあ、ついにAGIが補正込みで1000の大台に入った。このままどんどんレベルを上げていきたいがもちろんレベルを1あげるのに必要な経験値は増えていくからそうもいかない。実際ショウはまだ3次職のレベル上限に達していないからな。ステータスに補正も入り、括弧内の数値が補正後の様だ。まだ2次なので倍率は低いが4次職になると結構すごいらしい。

 項目が増えており、ジョブスキルの【抜刀】はその名の通り抜刀時に攻撃力と速度に補正がかかるスキル、【朧流し】は簡単に言うと刀用のパリィスキルのようなものだ。プレイヤーの受け方が最も重要だが、STR、DEX、武器の耐久値を参照し成功率が増減するという。AGIほどではないがSTRもDEXもそれなりに上げているので、少しでも確率が高くなるのは有難い。刀の耐久値は西洋剣に比べて少し低い傾向があるのでWikiとかに関連する情報が載ってないか調べてみよう。受け方については要練習としか言いようがないので片っ端からモンスター相手に試して見ないと。

 汎用スキルはジョブに拘らず取得できるスキルで主にこういうのでよくあるスクロール、クエストの達成報酬など取得方法は様々だ。【鑑定】はスクロールで取得したものでお値段20000G。使い続けることでレベルが上がる仕様なので比較的お買い得か……?それでもLv.8までしか上がらず9、10は学士系統の3次職以上にならないと上がらない様だが、8あれば普段使いとしては十分だそうで。最後になんか増えてる称号だがプレイ時間によるものでプレイしていくとどんどん変わっていくようだ。

 ……所持金に触れようか。PKの一件の後俺含めて4人全員忘れていたがPK行為を繰り返すプレイヤーには賞金がかけられることがあり、PKの代表と言えるカリファにももちろん賞金がかかっておりその額なんと5000万G。本来ならそれはアポロさんの懐に入るはずだが本人はとどめを刺しただけとおかしな供述をしており……実際3人がかりで片足斬り飛ばしただけだから受け取るも何も無いのだが、アポロさんの謎の説得により2000万を受け取ることとなった。ショウは懐は今の所暖かく、3で割れないじゃん?と言い結局コトネさんと1000万ずつもらうこととなった。金はあって困るものじゃ無いが……なんかアポロさんに色々貰いすぎじゃね?頭が上がらなくなるわ、あと3で割れないってもうちょっとまともな譲り方思いつかないのか……さて、説明が大分長くなったが今日はコトネさんのレベル上げを手伝い、森のフィールドボスの梟を倒す予定である。この前の素材集めで大分レベルが上がったがまだ30には届いておらず良かったら手伝ってくれませんか、とのことだった。もちろん断る理由が無いので快諾した。ついでと言ってはなんだがクルトとアゲハの2人に必要な素材があるので採ってきて欲しいと頼まれたのでコトネさんに伝えたところ同時並行で全然構わないとのことで。というわけで待ち合わせ場所であるアインシアに到着、コトネさんは……あ、いた。


「コトネさーん」


「あ、コ、コウさん。早かったですね」


「いやコトネさんも十分早いですよ……待たせました?」


「あ、い、いえいえ!ついさっき来た所なので!」


 本当のところがどっちなのかは分からないが、待たせてないのなら良かったが……なんかデートの待ち合わせのテンプレみたいだなこれ、実際には違うのでコトネさんは特になんとも思っていないだろう……余計な事を考えたな。


このゲームの装備は胴体、腕、腰、足です。腕、足装備は基本籠手、足甲で、コウは腕装備無し、足はちょっと丈夫な靴みたいなものを履いてます。

コウは武器を持つとき素手に近いものが好きなので、そういうデザインのものがツヴァイアットで見つからなかったのでそのままです。装備したとき袖などはゲーム的処理でいい感じになります。


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