表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の降る惑星を、  作者: 若野輪
14/15

2限目

 実践訓練、謂わばただの連続組手だ。一日一時間は行われる必修科目である。


「とは言っても昨日の特別授業で実力は凡そ分かった。グループを分けて訓練を行うぞ・・・」


グループを分けて訓練を行うのは、普通のことであるが、竜胆先生が言うと異なって聞こえる。昨日の特別授業で、贔屓をすると公言したのだ。だが3人を除く生徒達も、嫌悪も悲観も感じさせない表情をしていた。


「安心しろ。贔屓をすると言ったのは昨日の俺だ。きちんと訓練は行う・・・」


竜胆は、ここまで早いとは想定していなかった。Bクラスの皆が、心を入れ替え、逆境のなかやる気を失わずにいたことが。


「グループは、相性とグループの強さを考慮してメンバーで組んだ・・・」


グループ分けでは、竜也・凛・凪の3人はそれぞれバラバラのチームになった。7人、7人6人の3グループ、6人グループには凪がいる。やはりこのクラスで一番の実力者は凪のようだ。相性も重要だが、人数が劣るチームには跳びぬけた力が必要なのだ。


「これから一チームごとに俺と戦ってもらう。勿論7人も相手に俺一人では心もとない。場所は変えさせてもらう・・・」


転移門が教卓の横に出現した。繋がる先はまだ生徒達には分からない。


「転移先は森だ。広さはそれほどない、ここで俺と戦ってもらう・・・」


森、視界が狭くなる中での戦闘、更には、竜胆は森のつくりを知っているときた。人数差はあれど、厳しい訓練になることは明らかだった。


「やってやろうじゃねぇか!」


竜也は楽しそうに己を鼓舞した。第一陣、竜也を含む7人のチームが転移門の中へと入っていった。


「お前らは、教室の中で森の映像をみておけ・・・」


竜胆は、特定の場所を映し出す魔道具、「魔導鏡」を置くと、自身も転移門の中に姿を消した。


2限目、実践訓練開始だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ