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報告書


記録者:御魂回送局魔法技術室 主任 シロファニア


件名:児童向け魂送り実習におけるトラブル対応について(民蘇試)


日時:七月十四日~十五日


内容:小学校から依頼のあった魂送りの出張講義において、物質界滞在時に一名の児童が集団を外れ、行方不明となった。


 教員一名、他の児童一名による捜索の結果、心霊界での発見報告を受けたが、その際、当該行方不明の児童が魔法における並外れた技量を持っており、いわゆる「蘇生級」の認定可能性があることが判明。同時進行していた出張講義において、最後の魂送りの対象者も行方不明になっていたことから、民間における蘇生試行案件(民蘇試)として対応開始。


 十四日十八時ごろ、当該児童を確保。また、蘇生対象となっていた人間については、説得により穏当に蘇生の中断、及び魂送りの実行に同意を得られた。原初海直通トンネルの運用時間をすでに過ぎていたために、当日は近辺にあった公的施設に宿泊。


 十五日、当該人間からの希望により、フロロダルルで一時間程度の食事ののち、ロカッタフォンフォンに出発。道中におけるトラブルはなく、原初海近辺で、これも当該人間からの希望により数十分の散策を行ったのち、魂送りを行うこととなった。


 十五日午前十一時、魂送りを完了(証明書は別添ファイルのとおり)。これに伴い、民蘇試対応も個別案件としては終了した。


備考:当該児童については新たに「蘇生級」の指定を受ける可能性がある。ただし、両親及び学校側との接触の結果、現段階での能力活用には消極的な様子がうかがえた。また当該児童自身、今回の民蘇試により受けた精神的ショックが大きく、当分の接触は控えるべきではないかというのが記録者所見である。以後は教育部とも連携して対応を検討していく(局長案件)。


 また、今回のような児童による民蘇試はごく稀なケースであるとは考えられるが、物質界への出張講義で小規模なトラブルが何度か起こっていると学校側から相談があった。これについても、同行職員の増員等を検討し、トラブル排除を進めていく。


 なお、この報告書は「蘇生級」案件であることから、慣例に従い、永年保存の非公開文書として扱うこととする。



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