ある国の演習場
前回の続き。
ある国の「演習場」で。
将校と、「技術援助」した国のおエラ方が、
新型ミサイルの発射実験に立ち合っていた。
「わが国もけっこうなレベルになった」
「こちらと同盟を結びませんか?」
「問題は国の台所だ。日本からの援助がないと、やって行けない」
「こちらの軍事技術で、貴国のお役に立てる余地はまだまだあります」
演習場から引き上げた関係者たち・・
当日の夜には晩餐会が開かれた。
「日本を打ち負かすには、いくつかの原発を同時に攻撃すればよいのです」
「話すだけならまだましですね」
「生物兵器を漂着させる作戦も併用すると、効果はますます絶大ですよ」
「そういう兵器も研究中ですか?」
「今いろいろ騒がれている、新型コロナウイルスを変異させた種類を
複数開発しています」
「悪知恵ではかないませんね」
高級なメニューを囲んだ夜は更けていった。
(続く)