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血の宴

先の魔物との戦いから、格郎に安息が訪れることは無かった。魔物の襲撃は絶えず行われた。格郎はどうやら、魔物の巣に足を踏み入れたようだった。

「くそったれ」

返り血にまみれながら、鳥の様な魔物の翼を引きちぎり地面に叩きつける。武器はもう無い。己の肉体だけが頼りである。格郎はもう三日三晩この調子であった。

「ちっ」

飛びかかってきた小柄な人型の魔物の頭部を左手で鷲掴みにする。そのまま力を込める。


グシャッ


派手に握りつぶす。そのまま魔物の身体を目の前の巨体に放り投げた。巨体の魔物は両拳を打ち下ろして魔物の身体を潰す。格郎は打ち下ろされた腕に飛び乗り、勢いそのままに魔物の顎を蹴り上げた。後ろに仰け反り倒れる魔物。格郎はそのままマウントを取り、拳を何度も打ち込む。魔物の頭部は砕け散った。

「ウワゥッッ」

横から蹴りが飛んできた。人型で細身。手足の長い魔物だった。格郎は身体を後ろに軽く逸らして避けた。と同時に魔物の片足を握り、蹴りの勢いのまま横薙ぎに振った後に上に振り上げた。一瞬静止。後に勢い良く振り下ろされ、魔物の身体は大地に派手に叩きつけられて破裂した。

「あぁ…ちくしょうが…」

格郎は血みどろの手で前髪をかきあげ、呻いた。魔物三匹、穏やかとは言えない葬り方をした。にもかかわらず、魔物達が攻めてくる勢いは変わら無い。よく訓練された兵士がそうである様に、仲間の死に恐怖などしない。

「くそ…」

まだまだこの手厚い歓迎は終わりそうになかった。




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