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異世界転移

「…いい加減納得しくれんかのぉ」

 王冠を被った、立派な身なり初老の男が尋ねる。

「…んん…いや…うん…」

胡座をかき、頭に手を当ててうなだれるブレザー制服姿の男。男は祭壇の様な物に座っていた。向き合う様にして初老の男と問答している。初老の男の隣にはローブを着て杖を持った人物もいた。

「いや、無理だ。信じられん」

男が初老の男に応える。少しやつれている様だった。

「そうは言ってものぅ…現に今、お主はここに居るわけじゃろ?」

「いや、だからってこんな…」

再び男は頭に手を当ててうなだれる。

「信じられるか…?ここが異世界とか言うところで、しかも俺が勇者とやらで。ありえねぇ話だ。普通に考えて…。これは夢か…そうでなかったら俺はイカれちまったんだろう…」

男は、はぁーっ…と長いため息を吐きながら深くうなだれた。

「ふむ…少し落ち着いたほうが良さそうじゃの…」

初老の男はローブの人物を連れて部屋を後にする。

部屋の扉が閉まり、男は一人になった。

「…どうなってんだ、ちくしょう」

男が呟く。

「異世界だってさ。冗談だろ?」

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