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初動衝動  作者: 絶望大福
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聞きたい声

架空のやりとり 手先で探る

いつの間にか 触れ合う 初夏の夜

会話はひとつもないままに

条件反射で交わしたもの

いざとなれば はにかむ浮き足

少数派の溜まり場の中

最後まで聞けない 声があった


薄い香り 路地裏の恋心

褒めてくれたのは隣の席で

勘違いと歩幅の違い 消沈気味

絶対的な存在は

階段を二、三 降りた辺り

広がる的 縮む的へ ぶち当たる感触は

高揚感の生まれる波長


花火の後 余韻に浸り なぞりあい

最後まで聞けない 声があった

久方ぶりの再会は

やはり架空のやりとりの中

進む早さ 時は経ち

忘れかけのたんぽぽと砂利道


最後まで聞こえなかった

唯一の音を頼りに

わずかに震わす 空に浮かぶ電子鉄線

新時代の幕開けと共に

聞きたい声がそこにある

二度目の再会 硬直の瞼

少しの変化と甘い誘い

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