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初動衝動  作者: 絶望大福
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ベルが鳴る

形だけの幸せが偉そうにそびえ立つ

しわくちゃにされた目的や

アリ地獄に落ちた 偽善者を笑う

思考回路はとっくに壊れて

黄ばんだタオルで顔を拭う

出しっぱなしの机の上から

鼻息を立てて それらしいこと


飲みかけのコーラの泡は消え

甘いだけの休み時間

やる気のカケラを水で流して

霧で視界をあやふやにする

回るように新しくなるもの

言いたい放題の刈り上げた頬杖


いつもの時間に過ぎ行くバイク

寝ぼける手前 紙で切る指

こじ開ける躍動 心ここに在らず

画面越しに見える風景

直接触れる 対話の中では

そこらの道と変わらない


風と猫と灰色の車

新聞紙で包んで ペンキと混ぜる

何処かで見かけたモデルを気どり

戦場の旗は知らないフリして振らない

転がる枯葉を撒き散らしたところで

アインシュタインのポスター眺める


ベルが鳴る 朝日が昇る

始発が走る 冷める

舌打ちをして 足を動かす


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