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初動衝動  作者: 絶望大福
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遅すぎた決意

ガードレールごと上がった坂道

真下にいるのは川魚たち

狭い世界で古を作り

古い看板が沈んでいる

心までも汚してゆくのは

綺麗じゃないまともな世界

常識の波に乗ることができずに

話もできず、ただはにかむ

新しくできた灯台を

本当は誰も賛成せずにいる


思いつきの腐った槍

とっくに忘れた価値観の違い

ひとつも溢さず 裂けた背骨

大袈裟に聞こえるタレコミは

実はすべて真実の果実

木の下へ転がるもの

引きずる足に罪を負わせる


悪名の雷は鼻で笑え

まっすぐ伸びた大木がある

手持ち無沙汰のからくり人形

隠した武器と疲労困憊

付随する雑多なクレヨン

気づけば掌は黒くなる


手本のようなありがた迷惑

死んだ目をして笑っている

いつか乗ったジェットコースター

終わりが見えない落下の中

隣で小さな花が咲く


当たり前のことを当たり前に

やりたいことをただやるだけ

持て余す秒針があるならば

そこで一生寝ていればいい

紙の切れ端書いた明日は

どんな水より綺麗なもの

そいつを花に注いでやれ

目を閉じれば知らざる得ない

歪んだ澄んだ温もりがある


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