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初動衝動  作者: 絶望大福
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僕は今

当てもなく ただ歩むのか

見ないふり 聞こえないふり

辺りを見渡す 信号機が変わる

遠い山脈に雪が積もって

僕は今 僕は今


さらけ出すのも怖くなって

平凡に何とも戦わなくなる

攻めない 気力はないふりして

汚れた靴が恥ずかしくなる


冷めた血がめぐる桟橋

辺りは暗い街灯に包まれ

頭を使ってゴミをあさる

カラスがこちらを見て笑う


もう飛び降りた もう眠りについた

これだけの手の中 浸る影法師

僕は今 僕は今


冬の寒さに身体を丸める

どこからも風が入らぬように

溶けた氷は既に忘れた

行ったり来たりのエレベーター

滲む文字とペンの先

隠したものは行方眩ます

埃はここにも積もっていった


窓枠を広げて はじまる世界へ

翼を鳴らす 知らない白い鳥

景色は少しずつ変わる 立春

探していたものは 頼りなくとも

遠い過去からの望遠鏡

未来の色は 僕は今

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