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初動衝動  作者: 絶望大福
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汚れたての欲望

訳もわからぬ制服を着る

小金を持った欲望がぶつかる

汚れたての七三分け

冷めた目つきで 突き放していた

甘いミルクを頬張るように

逆らうことなく日差しを浴びる


連戦連敗に気づきはしない

少し早めの鼓動を頼りに

古いビルへと吸い込まれた

そしていつもの敗戦が決まる


ひとつも期待は持てないまま

うんと下がったハードルの上

ものさし程度に超えた後

野望を抱えて扉が開いた


汚いままでさらけ出した

第1回目をやり直すよ

ここ一番の一張羅

覚えたての発射台

記憶は薄れる一方で

完全感覚の花を探す


紙くずひとつ落とさない

線と線はここにもあるのか

時代を経て感動は何処へ

それでも笑いかけるのは

宝の奥にあるものを

予測だけで震わせるから


同じ道を辿らない時間

決して広まることもなし

そんな馬鹿げた閃きが

心の形を歪めて溶かした

二乗したふたつの名前

切り崩して生きる覚悟

何も気にすることはない

そこでひたすら鼻歌を歌って

これから何処も汚したくはない


転がる先はダイスに任せる

余裕はひとつもないままに

誇張された作り話を

ひとつひとつ現実にする


6歩離れる石がふたつ

二乗すれば肩が凝る

雨はどれだけ浴びたのか

春風舞うその手前

擦り合わせた 隠さない万華鏡

取り繕う暇もなしに

間と間に絡ませた

噴火をさせる火山がある

弾む命を守るため

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