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初動衝動  作者: 絶望大福
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二度と戻らぬさよなら

飛び出しそうな拳銃の先っぽ

貰ったものは吹き出した

怒りばかりがすべてを超越する

濁った水の中を泳ぐ日々

弱った身体を誰も気遣わない

そんなのただの自業自得


季節が変わる度 降りしきるもの

汚れていくビー玉は二度と光らない

突破口を開かせる

すべてを捨ててでも言うべきこと

何ひとつ怖くはない

正義は必ず勝つのだと

綺麗に咲いた花も頷く


今更同情してくれても

今更手遅れなこと

小さなヘルプは既に出していて

少しはこちらも悪い訳で

逃げ出す事がとても怖くて

密室殺人は始まっていて

ひとりは既にここには居なくて

事が大きくなることが

何故そんなにいけないことなのか

小さなヘルプが気づかれた時

すべては既に終わっている


誇りに思えるものも死んでゆく

自尊心は消え去りゆく

何も取り柄がないのだと

いても居なくても同じだと

どこにも吐き出すことは出来ない

愚痴れと簡単に言うけれど

助けを求めろと言うけれど

そんなのとっくに分かっているけれど

そんなこと そんなこと

疲れ切った身体を使って

停止しそうな頭を使って

最後の最後にやることはひとつ


大きな声はでないけれど

謝ることは多いけれど

これから人知れずやること

二度と戻らぬ感情を

二度と戻らぬさよならを

二度と光らないビー玉を握って

暗い暗い夜の中を

涙を抱いて

これが最初で最後の復讐になる

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