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明日の青春
一度手にした快楽を
中途半端に持て余す
自由に描いた絵の周り
あの頃の色のフレームに収まる
爆発してから数年間
一度たりとも忘れない
君が言ってた夢のかけら
転がる坂道 傷は増える
横目で見つめた憧れがある
頭で描いた ステージで死ぬ
ネオン色に照らされた
青い記憶の沈まぬ陽炎
震えた足元 すべてを出し抜く
たったひとつの信じた歌は
背骨や瞳や鼓膜や心を
瞬間速度で痺れさせた
振り抜くこの手で 何を掴む
水槽の魚は随分と減った
茶色と水色の万華鏡
今日もすっかり朝日が昇る
ラララと過ぎ行く青春の時代
しがみつく先 同じ顔
腕を広げて 抱きしめたものは
頼りなくとも ここに届く
不器用に奏でた 金色の道
目を閉じ 耳を澄ましてみれば
真っ新な 昨日
ラジオからはビートルズ
明日の青春 夕日が沈む