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揺れる日々にさよならを
浮かぶ月 夜を駆ける
弱っていく姿はもう見たくはない
同じことを思う人が
ほとんどの中で
一体何ができるのだろう
たったひとつの楽しみが
動かす足に力を与える
誇張されたものまねに
オノマトペの会話が流れる
やりきれず 不安定で
流れる日々に 残るものは何
助かるだと 的外れで
気持ちも知らずに それらしく
ほったらかされた 立場の中
ここで見つけたものは
前より少し強くする
ユニゾンで合わせた 歌声は
似た者同士の春の風
寄り添う形を 夢に見て
知らない花の匂いを嗅ぐ
夜な夜な浮かぶ 君の顔
雪を溶かす 桜の歌
頼りなくつけた火の玉がある
やらずに出てくる その場限り
状況ばかりに 言い訳つけて
やり切るステージに嫉妬を覚える
間もなく始まる 知らない世界に
既に始まっている 知らない世界に
覚悟だけで 突き進む
揺れる日々に さよならを
後は君が居てくれれば