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教科書から飛び出せ!
逃げも隠れもしない
確かにあるもの誇れるもの
小さな光明に手を差し伸べ
真っ直ぐ立ったスタンドの前
遅れて出てきた反抗期
笑ってしまう程にどうしようもなくて
耳と頭をかき乱す
メロディーたちが浮き上がる
茶色く濁ったオーラに包まれ
水色の涙の味を覚えた
からくり仕立ての現実に
奥歯を噛んで裂く幻
かたちはいつもありふれていて
型どられた教科書は
なんの役にもたたなかった
欲望にまみれた絵の中に
抑えきれない衝動を見た
川のほとりに居座って
ギターを片手に鳴らす言葉
冬の風は冷たくて
さよならをした街の匂い
憧れた覚悟で生きる明日も
叫ぶよ 此処で声を枯らして
今もここにあるものは
暗い足元を照らすのだろう