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初動衝動  作者: 絶望大福
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夕暮れに希望をのせて

夕暮れへ希望を乗せて


忘れものの残像が

転がる部屋でひとりつぶやく

未来はどこか違うようで

しましま模様の旗を掲げる

めくることをやめてしまった

手帳にこぼれる珈琲を見つめる

やりたくない事もできてしまって

輝く日々は夜の先

取り返しはつかずに離れ

色んな色のドロップをばらまく

扇風機は生ぬるい風をこちらへおくる

割れた音が耳をなぞる

ひとつの青春が終わったことを

今になって気づかされる

想像した現実は独房の日記の中

怖いものは増えていき

世間知らずの足踏みを鳴らす

死んでしまったものが増えてく

大事にしまった宝物

戦うにはあまりにも無力で

このまま錆びてしまうのか

弱気心はなけなしの

強くあったはずのものまでも

足の底で踏みつけられる

涙を流す暇もなくて

心変わりを必死に食い止める

こんなはずではなかった

そんなことの繰り返し

強くなろう

くだらない日々に無理矢理感謝して

いつか夢みた海の向こうへ

大切に大切に

この絶望は必ず

私の力になってくれるはず

朝まだ

そろそろ暮れる街を眺めて

夕暮れに希望をのせる

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