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赤い衝動、赤いメロディ
パチンと弾いた衝動は
いつかの夕暮れ、差し込む夕焼け
心までも濡らした音は
視界の赤とリンクする
絶頂、震わす足元を
これから一体どこへ向かわせる
いかれてしまった鼓膜と心は
これから一体どこへぶつける
波に揺れるドアの扉
叩き割るように飛び出した
ずっとずっと変わらない
つまらない事もたくさん覚えた
心の根っこにへばりついた
引っかかりは大きくなる
楽しい事が見つかったそれだけ
赤いメロディを未だに探す
遠い遠くの知らない土地に
聴こえたような気がするもの
缶や石ころ蹴飛ばして
動く足を動かしている
頭の中はレールからズレてく
ただひとつ信じるものは
あの日聴いた赤いメロディ
衝動を衝動を
どうしようもなくなるような
衝動をここにぶつけるだけだ!
すべてのものをすべてをここに!
声も心も何もかもすべて
通じる人がひとりでも
それだけで信じた甲斐がある
心の中にただ叫ばれる
赤い衝動、赤いメロディ
ただそれだけ
それだけを信じている