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起床時間目前
まぶたで感じた脱力した朝焼け
何も恐れず刺された心
操車場に突っ込んだ拳は
ありもしない未来をかたどる
言い訳は何も浮かばぬまま
切れた糸を思い描く
マスクの裏でまわるため息は
密かに賭けたマスの目へ
ぼんやり叫んだ似合わぬ声は
不眠覚悟の挑戦状
引っ張り出した大きな場面
小銭と木の実と流れる小川
初めのスイッチは消してしまう
強い気持ちで身体を起こす
擦る鍵で回す時は
温まる箱をゆっくり開けた
遠くでやり切るペンを片手に
もういいからどうにでもなれ
一か八かなんて言ってる間もなく
固まるセメント通りすぎる
出た目をひたすら進むだけ
足は気付けばあざだらけ
朝は登る朝日がある
透き通る階段を登り切れば
めくるページの続きの話
掻きむしった日々を過ぎる
退屈しのぎの背けたノート
奥の奥にしまいこんだ
落書きと共に目覚められたら