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初動衝動  作者: 絶望大福
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あの日のメモ

書き殴ったメモを片手に

醒めない眠りを終えた後で

久しぶりにエコーを吸う

挨拶交わした股旅芸者

凍るような寒気を投げ入れ

とにかく行方を探している

バックビートはラジオから

青空高く舞い踊る

かもめを羨み上を見上げる

愛を語ったあの日から

悲劇の幕は閉じられたはず

素直に歌った子守唄

夜のうちに用は済ませる

ダムに溜まった水が流れる

勢いつけて流れていく

書き殴ったメモを見れば

あの日の決意が見受けられる

涙を流す時間はなく

日に日に頬は削られていく

乾いた目頭手を当てれば

進んだ足は止まらない

どんなに犠牲を叩いても

ちっとも暮らしは変わらない

それでも此処に生きてる限り

覚悟を決めた扉を開けてく

書き殴ったメモの切れ端

こいつが燃やすは魂だ

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