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永遠の雨
静かに止まったスロットに
どこかで聞いた名前があった
魂逆立てド派手な衣装
未体験の雷が閃く
期待はずれのピアノの音は
永遠に降る雨を鳴らした
心は掴まれ全てを捧げる
地響き立てて隣の街まで
象徴表し天井先まで
綺麗な化粧の長い髪
繊細すぎる乱雑な素行
透明感のエッフェル塔
血を吐く週末は叫ばれた
ブレることなく職人の嫉妬
曲げない爪は敵を作らず
いきなり立った赤いステージ
ジョーカー片手に迷い込む
深く隠した悲しみたちは
転がりひしゃげた、光を失う
花を虜に言葉を作った
ピンク色の自由な怪獣
涙の参列、蛇の道
既に時は止まっていた
そこから時は動き始めた
止まった時間を滑る鼓膜は
14個目の星から回し始める
予兆を探ると舌を出し
小出しに出てくる
時、止まる前夜
興奮状態、時空の旅は
もたずに冷えた頃に動く
ひとつも漏らさず手を差し伸べ
できる限りを掴んだ日々
忘れることない心変わり
忘れたいつかの永遠の雨
今では越えない嬉しい画面
たったひとつの時代を裂いた
不安定な核弾頭
今でもたまに聞こえる雨は
永遠なるもの降り続き
誰かの心をまた打つピアノ