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紙飛行機
自ら決めたしょうもないこと
全てなくなり泡になっても
きっと今と変わりはしない
いつか勝手にがんじがらめに
縛ったルールは程よく小さい
椅子に座ってなんにもしない
冷めた珈琲横切って
酔っ払いが天を仰ぐ
大きな画面に映った姿は
だらけた今日を写している
ペンを走らせどこへも行かず
灯し火抱えて幾多の日
とうとう火の玉見え始める
銀河の先の現実へ
ひとつひとつを紡ぎ合わせる
しわを伸ばして臆する羅列は
早々惰性の曇り空
舐めたようにパチンと弾けば
側に置いた紙飛行機
レールを外れて紙飛行機
何にも負けない紙飛行機
ゆっくり荒野へ飛び立たせる