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初動衝動  作者: 絶望大福
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イルカの絵葉書

青いイルカは絵葉書の中

窮屈そうに泳いでいる

青い僕は一人部屋で

窮屈そうに過ごしている

なんどか扉は叩きましたが

弾かれるだけ

幕は上がる

力量不足は待ってはくれない

雑貨屋横目に通り過ぎる

軽い気持ちで交わした挨拶

喉は列車に締め付けられる

いつの間にかこんなにも

変わっていたんだ

色眼鏡の遠吠え

綺麗なものは綺麗と言いたい

だけども魅力も浪漫もなくて

剥き出された電信柱の辺り

少しばかりの銭を拾う

くり抜かれた抜け殻は

僕とほとんど同じ大きさ

借りた身体で横になる

一回転して廻るレコード

耳の中を渋滞しながら

真っ直ぐ僕に涙を流させ

不安と希望が逆転すればいい

黄色い小さな電球は

心細くも弱く光る

まるで僕を見ているようだ

息苦しいのです

息苦しいのです

やるべき事は山ほどある

うまく馴染むことなんて

小さな電球消えない限り

舌を出してはい、チーズ

善人面はしばらくさよなら

未だ小さなこの電球

絵葉書からは鳴き声聴こえず

とりあえずここに今あるものは

きっと僕のベストパートナー

イルカの絵葉書はどこにある?

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