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初動衝動  作者: 絶望大福
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早めの朝

足を引きずり

今は遠い床へ向かう

不安定な朝焼けにお辞儀する

錆びた釘は四つ角を刺す

水溜りには

眠気眼が写り込む

声は小さく誰にも聞こえず

知らない虫が窓へぶつかる

くしゃみが下駄箱で

うるさく響く

知らない顔が隣にいる

青い作業着やる気は見えず

いつか登った塔の上には

生まれたばかりの雛が揃う

森の間を列車は行く

重そうな程に朝露をつけて

トンネル二つ抜けたならば

床へ着くまで12秒

ロックンロールのショーを見て

まだ寝ぬあいつは

すっかりしおれる

まともを口にしたならば

新車で通う12分

道は確かに分かれたようだ

早めの朝

そっちへ向かわず

そっちへ向かわず

いつか落ち合う

加速を信じて

そろそろ昇る

朝日にさよなら

そしてわたしは床へつく

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