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ひらいて
理由なんて 何でもよくて
内容なんて 何でもよくて
虹をかける この晴れ間が
何故だかとてもイライラして
訳も分からぬ感情と よく似た風の通り道
引っかかったものは 落ちてこなくて
足で踏ん張って 落ちないように
こぼれ落ちた 涙腺の
行方を 今 ひっかいている
回るように動かして
高鳴る希望は 頭の中で
ひらいて ひらいて
心を揺さぶる お前を見に行く
明日なんか知らなくて
今をしっかり 踏みつけて
ひらいて ひらいて 心の行方を
鳴る 叫びを今すぐ 今すぐ
煙にまみれて 装う偽善を
踏ん反り返って座った挙句
悲しみなんて忘れてしまったよ
汚れた壁に聴かせた歌は
もう誰にも届かなくて
消えたおもいを どこかの今に
ひらいて ひらいて ひらいて
踏みつけた今に 花が咲く
申し訳なさそうに花が咲く
今日もそして 虹がかかる