183/243
夕暮れ高架線ドロップ
間に合わない約束
マイペースな足どり
繰り返し思い出す 青き日々
小さなことも言い争って
感じるままに ここを通った
必死に隠れようとする夕日
しゃがれた声が引き立てる
爆走するたましいを見守りに行く
終わらない日々 知らない駐車場
道を間違えて 無意味な時間
からっぽにしてゆく 絶望を殴る
涙に濡れた消せやしないあの頃を
赤くしてゆく者がいる
そうしてまたここを通る
昨日と違う表情のまま
静寂な早朝 汚れにゆく
たばこの煙で見えなくする
苦めの珈琲で潤して 目をこする
何も願わなくなるのかな
嵐が吹き荒れる心の中に
迎えにきてくれる
ここを通って きてくれる
ドロップを舐めながら
ここを通って あの場所へ