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遅すぎた起床
ネオンライトが綺麗に咲いて
垂れ流される情報網に
うんざりする 河の流れ
ぬるくなる水をひと飲み
氷は壊れて 時計は回る
憧れた青春を 巻き戻すほどの絶望感
辺りは暗くなる
口約束の合唱曲 花火と共に
フランクフルトを頬張った後で
ピロピロ流れる この時期の音
雨音が遠くなる 何者でもなく
深く被ったフードを掲げて
あらゆるルーツをあさる少女
夢物語 部屋の中 くすんだ積み木
時代を象る ビートライン
頭を抱える名画のように
はっきりしない心の中で
炸裂したのは 何色になる
突き刺さるものが片寄っていて
いつも置いていかれている
どうでもいいものに
メシを食べてから
ビールを飲もうか