表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初動衝動  作者: 絶望大福
179/243

忘れていくんだな

絶対零度の名もなきプライドを

守るだけの凍える日々

さらけ出すには力不足で

馬鹿にされる 日めくりカレンダー

用水路の様子を 丸い窓から

叙情のような木洩れとアジサイ


色眼鏡が似合ってきたな

口だけで 怒号のピアニカ

怠け模様が染み付いて

夜更かしまでも 常識が勝る


やっと動いたエンジンも

まわりはとっくに忘れていて

黙り続けた言霊の飾り気

期限は過ぎて 竹が鳴る

ほうしばかりをばら撒いて

切れ端にある 悲しいドキドキ

ワープして行った先

サワガニと錆び付く缶の鍾乳洞


忘れていくんだな 感性も瞬きも

忘れていくんだな 大切にしたもの

輝く前の石ころのまま

今だに信じる 鉄塔を行き過ぎた蛇口


流れるものを 疑いもせず

手のひら返す 知らないフリ

カッコつけたことだけで

立ち振る舞う 白い目を抱えて

黙ったままで どデカいこと

言わなくてもいいこと

君が忘れてく あの色えんぴつ

群青色を覚えたばかりの 産毛の参列


そんなに急いでどこへいく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ