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やったもん勝ち
痺れる指先を 線でなぞって空回り
真実の核弾頭が 嵐を揺さぶる
爆弾を抱えた紡ぐ夜明け
デコボコで綺麗に並ぶ 思い出話
咲いたものは一体 世間の目
追いつけなどと くだらないものさし
黙っていろ 判断は早過ぎる
むやみに当てを鳴らしては
生命力の根源を
強引なまでに鍛えている
まわりをひたすら見回して
刺さるものを数えるだけ
熱帯夜の中できた傷を
愛おしくもムカついている
叫びはじめるその時から
何かが終わっていく気がしていた
忘れられない感情を
冷めた目のテンションで
知らないフリをされる日々
慣れっこの高低差を
自らの力にすればいいだけ
溶けるアメ玉 溢れるソーダ水
読みかけの小説 あの日の曲目
すべてが揃った辺りで
明日からの作戦を練る
自由奔放にやりたい放題
やったもん勝ち できる範囲で
無理は承知で傷ついて
判断先は 終わりかけ