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何度も何度も
ぼやけても 踏みつけられても
笑って迎え入れてくれる
傷ついて 打ちのめされても
拍手で迎え入れてくれる
心配されながら 凍りつきながら
長く息ができるように
転びそうになりながら
適当な相槌を聞きながら
逃げるように 家に入る
拠り所はなく また落ち込む
足を引きずり 見たくない姿
それでもいつも笑ってくれて
元気になるよう 迎え入れてくれる
太陽を浴びながら生きている
名前を出せば形は変わる
青に紙に記された
とんでもない大事件を
腹をくくってやっと動く
汗をかかなければ
うまくはできないから
何度も何度も死にながら
何度も何度も生きながら
閉ざされない 名指しの激励
真夏の中の寒風と
知られざるメッセージ
元気に語り 形にする
身が固まる 旬なまま
引き締まる心の内は
いつだって表情に出るのだろう
泣いて笑って怒って喜んで
色んな人がいるおかげで
真っ直ぐ歩けないおかげで
ガラクタばかりの道のり
こんなに楽しく 苦しむのだ
また迎え入れてくれる
限界突破のだるい身体で
今度はきっと 迎え入れる
知られざるある青年の今を語ろう
やる時はいつだって今だけ