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初動衝動  作者: 絶望大福
168/243

空の色は

剃らずに 伸びっぱなし

パソコンはつけっぱなしで

15年前の邦画を流し見る

空の色を受け止められず

カーテンを閉めっぱなし

ぼんやりと流れるただの生活


綺麗に並んだ 手をつけない雑誌たち

何か叫んでるようで

何もなかったかのように

寂しく聴こえるピアノの音

時代は止まったままで


制限オーバーの曲がり角

カビの生えた文庫本を

愛おしく撫でている


マジックが滲んだ机に肘をつく

ジャージ姿で 夕方まで

ぬるめの珈琲をすすったり

時間潰しのたばこをくわえて

黙った横顔 小刻みの足

しっとりとしたラインを眺めて

中途半端に走る 朝靄のようで


中盤辺りに差し掛かった

本番までの道のり

肩こりを抱えて

どうでもいいプライド

空が何か話している

寂しいものを 見過ごしている


いい加減に

いい加減に

まとまる頭は つまらないもの

ペンを走らせて

つかないマジック 青い色

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