表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初動衝動  作者: 絶望大福
163/243

カミソリナイフ

カミソリナイフを口で咥えて

死んでゆく日々を転がる

ただ風に吹かれて忙しそうに

少しだけ合間を見れば

届く気がする あの日の夢


悟ったように未熟者が

生きる価値を見出している

真っ白に散った紙吹雪が

紺で塗られてゆくようだ

読みかけの小説が溜まる部屋で

行くあてもなく埃をかぶる


最初から決まっていたみたいに

電熱線を超えて 安全地帯へ

カミソリナイフを咥えたままで

中途半端に知ったかぶり

頭を擦り付けた 机のシミ

黒色に染まった 反抗期の余韻


分かっている事も分からずに

自分らしくはみ出して行く

走る足で はみ出して行く

カミソリナイフを失くしても

失くさないもので勝負するのだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ