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定食を食べながら
楽しむだけの明日なら
輝きをすべては見られない
殴られっぱなしのまんまでも
頭にない角度から 歩ける道が現れる
言葉ばかりではあてにならないけれど
動いてみて感じたものなら納得できる
形成されたつもりでいれば
いつまで経っても 地平線
潜り抜けた言い訳が
裏切られる積雪にこだまする
雑念が頼りなく育つけれど
なににも負けないひとつのこと
ないよりはあるほうがいい
人目憚らず ありのままで
示し合わすように ぶら下がる提灯
安定のまんま 楽しむのか
心が浮き沈んでから食べる定食
炭酸水の木漏れ日に
いつか見た木こりの魔性
くだらないことでも笑い合って
静かにまどろむ 分からない夜行
本当に話したいことは
なかなか言葉にはできないけれど
これだけやった事ならば
納得できる確信がある
昨日のように再会して
昨日のように話し始める
少々食べ過ぎた定食が残る中
マディーウォーターズを聴いてから
まだ見ぬ明日の為に眠りにつく
寒暖差に怯えながら やり過ごす夜
偽る姿は遠い過去