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初動衝動  作者: 絶望大福
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泥をかぶった心

ありえないくらいに荒んでいる

泥をかぶった道路の上で

足を取られて身動きできず

甘いキャンディーならば

鞄の中に隠してあるのに

沈んで行く冷めた寝起き顔で

どこか見上げて睨んでいた


つき進んでいくようなビートを刻んだ

くしゃみをしながら心を春にする

もぬけの殻に等しくある

この身体が泣き叫んでいる


倒れた木々を慰める

泥をかぶった道路で佇む

少数精鋭で臨んだ歩み

鼻で笑われ 鼻で笑う

グッドモーニングを聞かせておくれ

荒れ果てて 陥没して

忘れ去られる期待はずれの人なんだ


結局何も果たせやしなかった

冷めてく心に嘘はつけなかった

何にも残らず 変わった感覚ばかり

支配するものは泥の下にある

本物の瞬間 からくりのモンスター


単純で分かりやすいはずなのに

置いてきた心が泥をかぶっている

飾られたTシャツとハンガーで

正真正銘の最後を飾ろうか

頷く君と 懐かしいやりとりを

ヤーヤー言ってるスピーカーが

少しだけ思い出させる

煙草の煙を知らない頃の

綺麗な真珠の太陽の下

笑った仕草の半ズボン

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