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初動衝動  作者: 絶望大福
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やるかやられるか

ザラつく感触もままならぬまま

逃げ出すように終わらせたつもり

何も変化はなくて

鳴る電話の主は常識きどり

やりたいことが出来なくなって

やりたいことも分からなくなって

なりたいものも忘れてしまって

出来上がったものは

中途半端なもぬけの殻


足取りは重く

考えることもしたくない

ぼんやり惰性に身を任せて

くだらないことが付いて回る

偉ぶるあいつを見てみなよ

ひとつも血は通っていない


退屈なそれらしさなど

右から左で充分さ

一向に晴れない虚しさを

誤魔化すことでなんとか生きる

嘘ばかりの世の中さ

愛などここにはありはしない


真っ直ぐなままでは殺される

ずるさを学べば自分が死ぬ

やるかやられるか

さてどこへ打ち鳴らそうか

どデカイ花火のミサイルを


鐘が鳴る 終わるひとつの時代

随分綺麗になったこと

汚いものも見れぬまま

泣きじゃくる少年

立派な大人になる為に

黒で塗られた綺麗な頭でいるんだな

どっちが寂しいのか

それすら分からなくなるんだろう


本当もどこにも無いくせに

踊らされたロボを横目に

何も心が無いままに

素通りして生きていく

奇声に聞こえる その声を

一語一句聞き逃すな

大切なものは

汚いゴミの中にある


手を突っ込んで 握ってみろ

バッテンが出た時点

そいつは既に終わっている


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