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初動衝動  作者: 絶望大福
142/243

日没

夢のあと あとの祭り

高く昇っていったものは

恥ずかしい様で胸を張った5月の夜

後戻りはできないほどに

踏ん反り返る 魂はない


どうでもいいこと 大きくして

仲間はひとりもいないのに

肩を組んでるつもりでいる

果てしなく超越してくるもの

常人では考えられない常識がある


寝て起きて ただそれだけで

幾つもの 星屑を手繰り寄せた

別人格の遠い空

消えそうな声で叫んだ言葉

確かにここまで届いている


足を組み 何もしない

何者でもない 作り上げる

溜まりゆく 白い泡

その場から立ち去りたいくらい

午後3時にいつもと違う音が鳴る


お腹が空く 気がつく程度に

どれもこれも好みではなく

気を使い回して 眠ってしまう

自傷行為の大したことない奴

とてつもなくくだらない

何もかもを冷めて見守る


ここに居ない 去っていった夕暮れ

よく似た 役柄を

酔った勢いで演じた 日没


路肩に倒れた あなたを見かける

横目で流して 早足で

その肩にかける言葉などなし

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