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暴走列車
かなしみぶら下げて
行方知らずの型の古いあの列車
暴走気味で嫌われて
押し付け 自己満足の裸の王様
誰もがこんなに嫌がっているのに
世界の中心にでもいるような
そんな気分でいる
余りまくってるありがた迷惑
プレッシャーの中で
ひとつひとつに労力がいる
アスファルトに叩きつけるように
錆びた頭を打ち砕け
そしたら少しはマシだろう
儚く散った夜明けには
いつも通りの疲労感
幾つも人に任せてきた
そのしわ寄せがあるだけだろう
何もかもがどうしようもなく
これまでの足取りは不安定で
何者でもなく 終わりは寂しく
尖って揺れる その傷など
誰ひとり知る由もなし
暴走列車の行く先は
きっと暗い闇の中
ここから綺麗になる水の色
繰り返し生まれ変わってなるものか
鳴らせ本音を 響かせろ不満を
あいつはちっとも気づいちゃいない