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斜め上から聴こえたサウンド
月と隣り合わせ 居心地が良い
笑いあった余韻を包み込むように
紅茶を飲みながら 光を浴びた
角と丸みを帯びた結晶が
ぶつかりながら 伝説をつくる
頭の宇宙を引っ張り出して
次の列車を待っているだけ
アクセルを鳴らして 突き進む先
衝突覚悟で 振り切る花びら
装った拳をぶつける扉
ロクデナシの空がお似合いだ
弱気心を解放した夜
初めての会話を思い出す
やりきれなかった約束と嘘
綺麗に穴を埋めてやる
絶妙な間に足をすくませる
頭の斜め上から聴こえたサウンド
灰色と水色が桃色に変わる
話がつく手前 目を合わせないでいる
13インチで流したならば
本当の居場所を指摘し合う
汽笛が聞こえた夕暮れを
一生忘れることはない
絆が生まれた雨の日のこと