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初動衝動  作者: 絶望大福
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それでも朝日は

ほったらかされたマスを埋めただけ

何も不満を言わないだけで

流れる日々を 気づかぬうちに

打ちのめされた夜もあった

いつも通り明るく光る 部屋の中

立ちすくむ 非常階段の一番上

声を枯らしてゆく それでも朝日は


永遠に感じた慰め合い

急いで回るコーヒーショップ

乾いた身体を椅子にあずける

これで最後と更新した切符

つり革を強く握りしめる

月の灯りは不安定で

はっきりさせない僕と似ている

感情だけは ださないように

背伸びを続けた あくびを続ける


横っ飛びに吹き飛んだものは

堕落の中 混沌とした言い訳

さらけ出すものは何もなくて

傾いた歩調 意味もない形

無造作に積んだ 喜びは

明後日の空へ打ち上がる

役目を終えた倉庫の中には

耐えきれないやるせなさだけが残る


宙を舞う 夢見心地はいつまで

僕を支配し続けるのだろう

眠れない夜を幾多も超えて

夜を駆けたノイズ音

それでも朝日はのぼってきて

何も残らぬ時間を過ごす

それでも朝日はのぼってきて

残酷な程 世の中はまわる

それでも朝日はのぼってきて

それでも朝日はのぼってきて

目をつぶれども 耳も塞ごうとも

それでも朝日はのぼってくる

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