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初動衝動  作者: 絶望大福
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スーパーヒーロー

こっそり胸にしまい込んだ

ナイフは今もなお 切れ味を忘れない

地獄絵図を夢中で眺めて

端の方で気配を消す

いつしか少年は唯一の味方を

抑えきれない高鳴りを

大爆発させた 明日の空へ


拳を握りしめて ぶん投げた

スーパーヒーローに憧れて

単純で純粋なまま

ブレない心を 灯火を 夢を抱えて

やりきれない毎日も武器にした

不器用なまま 真っ直ぐに

うるさい事も受け止めながら

旅をきっと続けて行くのだろう


終わらない夏 あの時浴びた脚光

ひと時の輝き 捨て去り 一から

誰も知らない その中で

心に突き刺す 無鉄砲なまま

大袈裟に語る 白い目で見られようが

計り知れない その思いで

いつかみんなを黙らすのだろう


遠い場所で

たったひとつの思いを胸に

やりたいことをやり続けた

伸びをして 叫んで やりたいこと

たったひとりで荒野に立つ

螺旋階段 錆び付くアパート

ラジオから流れる

50年代のロックンロール

心が洗われる それだけで良い

目覚めたら またやるだけ


控えめな凱旋 育った場所

青い光を浴びながら

少し大きくなった姿

一からかます スーパーヒーローだ

真ん中の位置で一等賞

荒らした場 懐かしい顔

言葉にできない 骨抜き 憧れ


そのままで どうかそのままで

汚れなく 純粋に 楽しそうに

スクリーンから飛び出したように

大人たちを その姿で

けなした奴らを

その声で ぶん殴って

どうかそのままで

ありがとうを続けよう

スーパーヒーローの片鱗を見た

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