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銀色の鉄塔
足元に転がる 欲の端々 無限大
プリントされたものが弾けて
勝手に想像の中に溶け込む
横目で探すものはたった数秒の失敗
一言 そこでも邪魔したものは欲
不可抗力ではなく敗北者の悪あがき
最後の望み 叶えられた約束
坂を下る 置いて来たアラクレ
本性を現す 傾げたシルエット
ピンと背筋を伸ばす瞬間
声を合わせたラテンミュージック
力尽きて目をつむった頃に
やせ我慢と共に聴こえてきた
何にもないはずなのに
声は絞り出して 準備をはじめた
銀色の鉄塔は今日もなりふり構わず
爆風の夜更けを思い出させる
何一つ怖いものはなかったんだよ
ヘリコプターが上空を舞う
溢れ出たはずなのに
殺した気持ちは罪を知る
ロクデナシでも構わない
そのままで真空管へ繋げ